原作および Copyright © 1995, Wilko Bulte <wilko@FreeBSD.org>. 24 September 1995.
訳: 冨田 重成 <ts@icu.ac.jp> 2 September 1996.
ESDIとは Enhanced Small Device Interfaceの略語です. この技術は, 馴染み 深い ST506や ST412といったインタフェースに基づくものであり, 世界初の普 及型 5.25インチのウィンチェスタディスクを造ったSeagate Technology社に よって最初に作られました.
ESDIの Eは拡張 (Enhanced) を表しており, 実際そのとおりです. まず, イン タフェースの速度は速く, 10 ないし 15Mビット/秒であり, ST412インタフェー スに接続したドライブの 5Mビット/秒よりも高速です. また, 上位レベルのコ マンドがいくつか追加されて, オペレーティングシステムレベルのドライバ作 成者にとって, ESDIインタフェースはある程度インテリジェントなものとなり ました. ただし SCSIほどにインテリジェントではありません. ESDIは ANSIが 標準化をおこなっています.
トラックごとのセクタ数を増やすことで, ESDIドライブの記憶容量は引き上げ られました. 通常, トラックあたり 35セクタですが, 今までに筆者がみたド ライブの中で大容量のものは, トラックあたり 54セクタもありました.
ESDIは IDEや SCSIといったインタフェースの普及によって消えつつあります が, 無料あるいは在庫処分の 格安なドライブが入手可能であることを 考えると, 少ない (もしくは現状の) 予算で縛られたシステムにとって, ESDIドライブは 理想的です.
ESDIインタフェースでは, ドライブごとに2つのケーブルを接続します. 第 1 のケーブルは34ピンのフラットケーブルエッジコネクタで, コントローラとド ライブ間のコマンドおよびステータスの 両信号のやりとりのためのものです. コマンド用ケーブルは, すべての ESDIドライブをデイジーチェーンで結び ますから, すべてのドライブを接続したバスを構成することに なります.
第 2 のケーブルは 20 ピンのフラットケーブル エッジコネクタで, ドライブへの データ入出力に使います. このケーブルは放射状に接続しますから, ドライブ ごとにコントローラへの専用接続を持つことに なるわけです.
筆者の経験によれば, PC向け ESDI コントローラには, コントローラあたり最 大 2 台までのデバイス接続が可能という制限がありました. これは, ドライ ブのアドレス割り当てのために, 単一ビットだけを用意したという WD1003 か ら持ち越された互換 (?) 機能なのだと思われます.
1本のコマンドケーブルには最大で 7つのデバイスと 1つのコントローラを接 続することができます. どのドライブをコントローラがアドレスしているのか を個別に認識できるようにするために, ESDIデバイスは, デバイスアドレスを 設定するためのジャンパかスイッチを備えています.
PC向けコントローラでは, 最初のドライブにはアドレス0を設定し, 第2番目の ディスクへはアドレス1を設定します. いつも留意すべきことは, ディスクごとに固有のアドレスを必ず設定するということです! つまり, コン トローラあたり最大2台のドライブというような PC向けのものでは, 第1 ドラ イブは第0番ドライブで, 第2ドライブは第1番ドライブだということです.
デイジーチェーン接続用コマンドケーブル (34ピンのケーブルであることを覚 えていますか? ) では, 最後のチェーン接続ドライブでターミネートしなけれ ばなりません. このために, ESDIドライブにはターミネート用抵抗ネットワー クが付属しており, ターミネートする必要がないときにはその抵抗をドライブ から外したり, またはジャンパで無効 (disable) にすることができるようになっ ています.
したがって, ひとつのドライブ, すなわちコマンドケーブルの最終端に位置す るドライブだけが, そのターミネート用抵抗を有効 (installまたは enable) にすることができます. コントローラは自動的にコマンドケーブルのもう一方 の端のターミネート用抵抗を有効にします. ご注意いただきたいのは, コント ローラは必ずコマンドケーブルのいずれかの 端に位置しなければならず, けっ して途中に位置するようにしては いけない ということです.
ESDI を初めて動かすようにすることが, どうしてこうも大変なことなのでしょ うか ?
ESDIディスクを FreeBSD で動かそうと試みた人たちが激烈なイライラを募らせ たことは知られています. 今までまったく ESDIを知らない場合には, 複数の 要因の組み合わせが悪く働いて, ESDIへの理解を妨げることになるかもしれま せん.
このことは, ESDIと FreeBSDの組み合わせは選んではいけないという俗説も生 み出しました. 以下の節において, 落し穴のすべてとその解決策を 述べてみようと思います.
すでに簡単に紹介したように, ESDIは2種類の速度を持っています. 旧式のド ライブとコントローラは 10Mビット/秒のデータ転送速度ですが, 新しいもの では 15Mビット/秒が利用できます.
仮に 10Mビット/秒のコントローラへ 15Mビット/秒のドライブを接続したよ うな場合に問題が生じることを予想することは簡単です. したがって必ず, コ ントローラ および ドライブのマニュアルを参照して, それぞれの 転送速度が 一致しているかどうかを調べるようにしてください.
主流の ESDIドライブは, トラックあたり34ないし36個のセクタを持ちます. しかし大部分の (古い) コントローラは36個以上のセクタを扱うことができま せん.
新しい大容量のドライブでは, トラックごとにさらに多くの数のセクタを持つ ことができます. たとえば筆者の 670MBのドライブは, トラックあたり 54セ クタも持たせることができます.
筆者のコントローラは 54 セクタ数をサポートしていませんでしたが, トラック あたり 35 セクタという設定で, 問題なく動作しました. しかし, これが意味す るのは大量のディスク容量を失うということです.
もう一度, 詳しい情報についてハードウェアのドキュメントを 調べてください. この例のような仕様からはずれた設定をしたときには, うまく動くかもしれま せんが, 動かないこともあります. そのようなときには, 別のより多くの機能 をもつコントローラで試してみるようにしてください.
多くの ESDIドライブでは, ハードセクタまたはソフトセクタによる処理を, ジャンパ設定で指定することができます. ハードセクタとは, 新しいセクタの 開始位置において, ESDIドライブにセクタパルス (sector pulse) を発生させ ることです. コントローラはこのパルスを利用して, 書き込みや読み取りのタ イミングを指示します.
ハードセクタではセクタのサイズを選ぶことができます (通常はフォーマット 後セクタあたり256, 512, および1024バイト). FreeBSDは512バイトのセクタ サイズを使います. トラックあたりのセクタ数は, 同じように選択に幅があり ますが, フォーマット後のセクタのバイト数はすべて同じです. セクタごとの 未フォーマット のバイト数は, コントローラがどの程度の調整用の バイト数を必要とするかによって異なります. トラックあたりのセクタ数を多 くすれば記憶容量は増えますが, もしドライブから与えられるバイト数よりも 多くのものをコントローラが必要とするのであれば, 問題を生じることがあり ます.
ソフトセクタでは, コントローラ自身が読み書きの始まりと終りの位置を決め ます. なお, ESDI (筆者が知り得たものすべて) では, ハードセクタがデフォ ルトのようです. ソフトセクタを試みる必要性は感じたことがありません.
通常, FreeBSDをインストールする以前に, まずセクタ処理の設定を試される ことをおすすめします. というのも, セクタ処理の設定を変えるたびに, 物理 フォーマット (low-level format) をしなければならないからです.
ESDIドライブは, 使い始める前に, 物理フォーマットをおこなう必要があります. もしトラックあたりのセクタ数を変えたり, ドライブの物理的な設置方法 (水 平や垂直方向) を変えたときには, ふたたびフォーマットする必要があります から, よく検討した後でフォーマットしてください. フォーマット処理の所要 時間を短く予想してはいけません. 大容量のディスクでは数時間を要します.
物理フォーマットが終わったならば, サーフィススキャン (surface scan) を おこない, バッドセクタの検出とフラグの処理をします. ほとんどのディスクには, メーカが作成したバッドブロックリストを 記録した用紙またはステッカーが付 いています. さらに, ほとんどのディスク内にもバッドブロックリストが記録 されています. メーカが作成したリストを利用するようにしてください. この 時点で不良部分をマップし直す方が, FreeBSDのインストール後におこなうよりも, はるかに簡単です.
物理フォーマットプログラムのなかでも, トラックの中にひとつでもバッドセ クタがあれば, 同じトラック内の残りのすべてのセクタを不良とするようなプ ログラムがありますから, そのようなものは利用しないようにしてください. ディスクスペースの浪費だけでなく, より重大な bad144と関連した悲劇の原 因にもなるからです (bad144の節を参照のこと).
トランスレーションが, ESDIだけに限定された問題ではないにもかかわらず, 重大な困難になることがあります. トランスレーションにはいくつかの側面が あります. 多くに共通なものは, IBM PC/ATのオリジナルの設計に起因するディ スクジオメトリに関する制限を, うまく回避するような調整を試みるものです (IBM に感謝 ! ).
まずはじめに, 1024シリンダに関する (悪) 名高い制限があります. すなわ ち, ブート可能なシステムについて, システム関連ファイルは (オペレーティ ングシステムがどのようなものであっても) , ディスクの先頭部分の 1024シ リンダ内になければいけない, という制限です. シリンダ番号を表すためには 10ビットしか与えられていません. セクタの総数については, 上限は 64 (0か ら 63) です. この1024シリンダの制限を, 16ヘッドの制限 (これも ATの仕様 による) と組み合わせると, かなり限定されたディスク容量しか利用できませ ん.
この難点を解消するために, PC 向け ESDIコントローラのメーカは, 自社のコ ントローラボードへ BIOS PROM拡張を施しました. この BIOS拡張の内容は, ブート時のディスクI/Oを (OSによっては すべて のディスクI/Oも) , トランスレーションを用いておこなうというものです. すなわち, 大容量のディ スクを, あたかも 32 ヘッドかつトラックあたり 64 セクタであるようなデバイス として OSへ知らせるのです. この結果, 総シリンダー数は 1024よりも少なく なりますから, 上記の難点などなかったものとして大容量ディスクを使うこと ができるようになります. なお, 注目いただきたいことは, FreeBSDカーネル の起動以降, FreeBSDはこの BIOS拡張機能を使わないということです. 詳しく は後ほどご説明いたします.
トランスレーションの第 2 の存在理由は, 多くの旧いシステムBIOSが, トラッ クあたり 17 セクタのドライブだけしか扱えない (ST412 という古い仕様) から, というものです. 比較的新しい BIOSは通常, 自由な値を設定できるドライブ タイプ (多くの場合ドライブタイプ47) を持っています.
Warning: この文書を読み終えられた後で, どのようにトランスレーションを利用す るにせよ, ぜひご留意いただきたいことがあります. もし複数の OSをひとつ のディスクにインストールするときには, 必ず同じトランスレーションを使わ なければなりません.
トランスレーションに関して, 筆者が使用したコントローラは, ひとつのドラ イブを複数のパーティションに論理的に 分けることができる機能を BIOS のオ プションとして持っていました (このような製品はいくつかあると思われる). しかし, ひとつのドライブにはひとつのパーティションに限定しました. なぜ なら, このコントローラはパーティション情報を ディスクへ書き出すからです. つまり, 電源を入れると, コントローラはこの情報を読み取り, OSに対してディ スクから読みとった情報に基づくデバイスとして 知らせるからです.
多くの ESDI コントローラはバッドセクタを 取り替える機能を備えています. ディスクの物理フォーマット処理の途中もしくは終了時に, バッドセクタであ ることを記録して, 代わりのセクタを壊れたセクタの位置へ (論理的に) 置き ます.
通常この置き換え処理は, トラック内の N-1 個のセクタを実際のデータ記録に 使い, 第N番目のセクタだけを代替セクタとすることで実現します. ここでNと いう値はトラック内の物理的セクタの総数です. このアイデアが生まれた背景 は, オペレーティングシステムが壊れたセクタを持たない 「完全」 なディスク を想定している, というものです. しかし FreeBSDではこのアイデアを使うこ とはできません.
理由は, 使用不可 (bad) から 使用可能 への変換をおこなう のが ESDIコントローラ上の BIOSだからなのです. FreeBSDは, 真の 32ビット のオペレーティングシステムであるために, ブート後には BIOSを使いません. 代わりに FreeBSDが使うのは, ハードウェアと直接「対話」するデバイスドラ イバというものです.
結論: 代替セクタ処理やバッドブロックマッピングなど, コントローラ・ メーカがなんと呼ぶかは判りませんが, それらに似た機能を FreeBSDのディス クへは使わないでください.
前節から残された問題があります. すなわち, コントローラによるバッドブロッ ク処理は利用できない状況であるにもかかわらず, FreeBSDのファイルシステ ムが想定しているのはあくまで完全無欠なディスクである, という問題で す. これを解消するために, FreeBSDは bad144 というツールを採用 しています. この bad144 (この名前は DEC社の標準となったバッドブロック 処理に由来している) は, FreeBSDのスライスごとにバッドブロックを調べま す. バッドブロックを見つけ出すと, bad144 は傷ついたブロック番号によるテー ブルを FreeBSDスライスの末尾へ書き込みます.
ディスクが動作し始めると, ディスクから読みとられたテーブルを基に, ディ スクアクセスを調べます. この bad144 リストに記録されたブロック番号への 要求が起こると, 代わりのブロック (同じく FreeBSDスライスの末尾に位置す る) を使います. このように, bad144 による置換手続きによって 「完全」 なディ スクを FreeBSD ファイルシステムへ提供しているのです.
bad144 の使用により陥るかもしれない落し穴があります. まず, ひとつのス ライスには 126 個以上のバッドセクタを持てません. もしドライブに 126 個以上 のバッドセクタがあったときには, 複数の FreeBSD のスライスに分けて, 各ス ライスのバッドセクタが 126 個以下となるようにする必要があります. くれぐ れも, ひとつのトラック内にたったひとつの欠陥セクタが 見つかっただけで, そのトラック内セクタ すべて を傷ついたものとして記録するよう な物理フォーマットプログラムを使わないようにしてください. 簡単にお解り いただけると思いますが, このような物理フォーマットをおこなえば, 126個の制 限は短時間で達成してしまいます.
次に, もしスライスが root ファイルシステムを含んでいるときには, 1024シ リンダ以内という BIOSの制限を守っていなければなりません. ブート処理の ときですから, bad144 リストは BIOS を使って読み取りますので, このリスト が 1024 シリンダ限界以内に位置していなければ読みとれません.
Note: この制限は root ファイルシステム だけ が1024シリンダ限界以内にあれば十分ということではなく, rootシステムを含 んだ スライス 全体が1024シリンダ限界以内におさまっている必要 があります.
ESDIディスクを扱うドライバは, IDEや ST412 MFMディスクなどと同じ wd ドライバです. この wd ドライバは, すべての WD1003 互換インタフェースにも利用できるはずです.
大部分のハードウェアは, ジャンパの設定によって, ふたつの I/Oアドレス範 囲と IRQ 値のうちから, それぞれひとつを選ぶことができます. したがって, wd タイプのふたつのコントローラを ひとつのシステムで使うことができます.
もし設定しようとしているハードウェアが 標準以外の割り当てをサポートして いれば, 適切な設定情報をカーネルのコンフィグレーションファイルに 記述す ることで, この非標準割り当てを利用できます. 次にカーネルのコンフィグレー ションファイルの例を示します (このファイルがあるディレクトリは /sys/i386/conf である).
# First WD compatible controller
controller wdc0 at isa? port "IO_WD1" bio irq 14 vector wdintr
disk wd0 at wdc0 drive 0
disk wd1 at wdc0 drive 1
# Second WD compatible controller
controller wdc1 at isa? port "IO_WD2" bio irq 15 vector wdintr
disk wd2 at wdc1 drive 0
disk wd3 at wdc1 drive 1筆者は, ACB-2320でコントロールされた ESDIディスクへ, FreeBSDをインストー ルすることができました. なお, このディスクには他のオペレーティングシス テムをインストールしていません.
インストールするために, まず, NEFMT.EXE (www.adaptec.com から ftp可能) でディスクを物理フォーマットし, かつトラックを代替セ クタとともにフォーマットするかどうかの設問に NOと答えました. また ACB-2320の BIOSは使わないように設定しました. そしてシステム BIOSがブー トできるように, システム BIOSの自由に設定可能 オプションを使いまし た.
実は, NEFMT.EXEを使う以前に, まず ACB-2320 の BIOSに組み込まれているフォー マットプログラムでディスクをフォーマットしてみましたが, 使えないことが 判りました. なぜなら, 代替セクタの処理をおこなわないようにするオプションが 用意されていないからです. 代替セクタ処理をおこなうようにすると, FreeBSDの インストール作業は bad144の実行の段階で失敗しました.
もし ACB-232xy をお持ちであれば, そのバージョン番号に注意してください. 文字 x には 0 か 2 が入りまして, ボード上にフロッピーコントローラがあるかど うかを見分けることができます.
文字 yはさらに興味深いもので, ブランクか, A-8か, または Dのいずれかで す. ブランクは, 単純な10Mビット/秒のコントローラであることを表します. A-8は, 15Mビット/秒のコントローラで, かつ 52セクタ/トラックをサポート しているものであることを表します. Dは, 15Mビット/秒のコントローラで, かつ 36セクタ/トラック以上 (52セクタも可能か?) のドライブをサポートし ているものであることを表します.
このコントローラのすべてのバージョンはインターリーブ比 1:1に対応してい るはずです. FreeBSDは充分高速なので, ぜひ 1:1と指定してください.
筆者は, WD1007でコントロールされた ESDIディスクへ, FreeBSDをインストー ルすることができました. 正確には WD1007-WA2というコントローラでした. これ以外の複数のバージョンも WD1007にあります.
利用できるようにするために, セクタトランスレーションとWD1007の BIOSと を使わないように設定しました. この設定の意味は, BIOSに組み込まれた物理 フォーマットプログラムを使えないようにしたということです. 代わりに, www.wdc.comから WDFMT.EXEを入手して, ディスクをフォーマットし ました. 以後, 順調に動いています.
ネットに流れたいくつかの報告によれば, Ultrastorの ESDIボードも FreeBSD で動作するようです. 実際の設定についての詳しい情報はありません.
本格的に ESDIのプログラミングを計画している方は, 次の公式規格仕様書を 入手なさることをおすすめします.
最新の ANSI X3T10 委員会の文書は次のものです: Enhanced Small Device Interface (ESDI) [X3.170-1990/X3.170a-1991] [X3T10/792D Rev 11]
USENETのニュースグループ comp.periphs は, 詳しい情報を得ることができる注目すべきもので す.
World Wide Web (WWW) もまた便利な情報源です. Adaptec社の ESDIコントロー ラについては http://www.adaptec.com/ を参照ください. Western Digital 社のコントローラについては http://www.wdc.com/ を参照ください.
Andrew Gordon氏より, テスト用の Adaptec 2320コントローラと ESDIディス クを送っていただきました.
原作:Wilko Bulte <wilko@FreeBSD.org>. July 6, 1996.
訳: 内川 喜章 <yoshiaki@kt.rim.or.jp>. 4 November 1996.
SCSI は Small Computer Systems Interface (小規模コンピュータシ ステムインタフェース) の頭文字をとったものです. これはANSI標準でコンピュータ業界においては最もよく使われるI/O バスの一つになっています. SCSIはシュガート社 (ミニフロッピーディ スクを世界で最初に販売しました) の開発した SASI (Shugart Associates Standard Interface) バスが元になって規格化されました.
その後の業界の努力により, 異なるベンダのデバイスが混在して使え るようにより厳密な規格へと規格化されました.この結果が ANSIの SCSI-1規格として認可されました. SCSI-1の仕様は (1985年ごろ に規格化されました 訳注: SCSI-1の最終案決定は1985年, ANSIの標準 規格としての認可は1986年です) すでに現在では時代遅れです. 現在の標準は SCSI-2 (さらに詳しい情報 を参照してください) で, SCSI-3へ移行していくでしょう.
物理的な相互接続の規格に加えて, SCSIではディスクドライブに不可欠な 論理的な規格 (コマンドセット) も定義しています. この規格は標準コマンドセット (CCS : Common Command Set) と呼ばれ, ANSIのSCSI-1とほぼ同時期に制定されました. SCSI-2には (改定された) CCSが規格の一部として組み込まれました. コマンドはデバイスの 種類によって変わります. 例えばスキャナでは Writeコマンドは意味が ありません.
SCSIバス は多くの種類があるパラレルバスです. 最も古く, 最も利用されているのが 8 bit 幅, シングルエンド (不平衡) 信号, 50線の信号線のバスです. (もしシングルエンドの意味が分からなくても気にするこ とはありません. このドキュメントはまさにそのような人たちのため のものです.) より新しい設計では 16 bit幅で平衡信号のバスを使います. この場合, 転送速度は 20Mbytes/second まで, ケーブルの長さは 25mまで可能です. SCSI-2では追加のケーブルを使った最大32 bitのバス幅までが 定義されています. 最近急速に増えているものに Ultra SCSI (Fast-20とも呼ばれます) があります. また, SCSI-2には Ultra2 (Fast-40ともいいます) というものも定義されています. Fast-20は1秒間に2000万回の転送 (8bitバスで20Mbyte/sec), Fast-40は1秒間に 4000万回の転送 (8bitバスで 40Mbytes/sec) をおこないます. 最近売られているハードディスクの ほとんどは不平衡信号の Ultra SCSI (8ビットまたは 16ビット) です.
Note: 訳注: ここでは電気的な用語としては平衡, 不平衡を用いて, バスの名称としては基本的にはシングルエンド, ディファレンシャルとしました.
もちろん SCSIバスにはデータ信号だけではなく, 多くのコントロール信号線があります. 複数のデバイスがバスを効率よく共有するための 複雑なプロトコルも規格の一部です. SCSI-2ではデータは常に独立したパリティ信号を 使ってチェックされます. SCSI-2以前ではパリティはオプションでした.
SCSI-3ではさらに高速なバスタイプが導入され, それと共にケーブルの線数を減らし, より最大バス長を伸ばしたシリアルSCSIが導入されます. SSAや Fiberchannelといった名前を聞いたことはありませんか? シリアルバスは現在ではまだいずれの方式も普及していません (特に一般的な FreeBSD環境では). このためシリアルバスタイプについてはここでは これ以上は触れません.
今までの記述から想像されるように SCSIデバイスはインテリジェント です. これは SCSIの規格 (この文書は2インチ以上の厚さがあります) と切り離すことはできません. このため例えばハードディスクでは特定のブロックをさすのに ヘッド/シリンダ/セクタ によって決めるのではなく単に必要なブロック番号を指定します. 巧妙なキャッシュ動作や, 不正ブロックの自動置き換えなどの機能はこの 「インテリジェントデバイス」 のアプローチによって可能になっています.
SCSI バスでは任意のデバイスの組で通信することが可能です. (訳注: 任意のデバイスがイニシエータになれるという意味です.) デバイスの機能がそれを許すかどうかは また別の問題ですが, 規格では 禁止されていません. 信号の衝突を防ぐために2つのデバイスはバスを使う前に調停 (arbitrate) をおこなう必要があります.
SCSI の考え方として古い規格のデバイスと 新しい規格のデバイスが 同じバスの上で動くように規格を作っています. したがって, 古い SCSI-1の デバイスは SCSI-2バスの上でも普通は動きます. 普通は, とことわった理由は, ある古いデバイスが新しいバスでも問題ない程に (古い) 規格に対して十分沿った実装になっているかどうかは絶対的に 保証はできないということです. 一般に最近のデバイスはよりうまく動作します. その理由は規格化がより厳密になり, またメーカーがデバイスの製造に おいてよりきちんと規格に従うようになってきているからです.
一般的に言って, 単一のバス上で動かすデバイスは SCSI-2 あるいはより新しいデバイスであれば うまく動く可能性は高いと言えます. これは新しい 2GBのディスクを手に入れたとしたら 古いデバイスを捨ててしまわなければならないという 意味ではありません. 私のシステムでは SCSI-1以前のディスク, SCSI-2の QICテープユニット, SCSI-1のヘリカルスキャンテープユニット (訳注: VTRのような回転ヘッドを 持ったテープ装置のことです. DATテープドライブもその一つです), 2台の SCSI-1 ディスクが一緒に問題なく動いています. ただし効率の点から古いデバイスと新しい (= 速い) デバイスを分けたいかもしれません. (訳注: 古いデバイスの中には disconnectをサポートしないために一連のコマンド実行中に SCSIバスを占有してしまうデバイスもあります.)
先に述べたように, SCSIデバイスはインテリジェントです. つまりハードウェア細部にからむ知識は SCSIデバイス自身に 持たせてしまおうという考え方です. この考え方では SCSIデバイスはそれ自身のハードウェアの詳細を知っています. この場合, ホストシステムはハードディスクがいくつのヘッド を持ち, テープデバイスがいくつのトラックを持つかというような ことを知る必要がありません. もしあなたが知りたいのであれば, 規格で定義されているコマンドを 使ってデバイスにハードウェアの詳細について 質問することができます.
インテリジェントデバイスの利点は明らかです. ホストのデバイスドライバはより一般的に書くことができ, 新しいデバイスを導入する場合でも変更の必要がありません.
ケーブルの接続には鉄則があります. よい部品を使うことです. バスの速度を上げることができ, 多くの災難を防ぐことができます.
ですから, 金メッキのコネクタ, シールドケーブル, 固定器具付きの頑丈なコネクタカバーなどを 選ぶのは正しいことです. 2つ目の鉄則は, ケーブルを必要以上に長くしないことです. 私は以前にあるマシンでトラブルの 原因を探すのに 3日間悩んでいましたが, SCSIバスを 1m 短く することで問題を解決したことがあります. もちろん, 元のバスの長さでもSCSIの仕様はきちんと 満たしていたのですが.
電気的に互換性のない 2種類のバスのタイプがあります. シングルエンドとディファレンシャルのバスです. これは SCSI デバイスとコントローラは同一のバス上に混在することのできない 2つのグループにに大きく分けられるということを意味しています. しかし, 特別なハードウェアを使えばシングルエンドバスを ディファレンシャルバスに (その逆も) 変換することはできます. これらのバスのタイプの違いは次のセクションで説明します.
SCSI関連のドキュメントでは 異なるタイプのバスを一種の用語とし て略語で表します. これを次の表に示します.
FWD: Fast Wide Differential (高速 ワイド 平衡)
FND: Fast Narrow Differential (高速 ナロー 平衡)
SE: Single Ended (不平衡)
FN: Fast Narrow (高速 ナロー)
etc.
少し想像力を働かせればどのような 意味であるかはわかるでしょう.
ワイド (Wide) はいくらか曖昧で, 16 または 32 bitのバスを示します. 私の知る限りでは, 32 bit のインタフェースは (まだ) 使われていませんので Wide は通常 16 bitを意味します.
高速 (Fast) はバスのタイミングがいくつかの点で異なり, ナロー (8 bit) バスでは 低速 (slow) SCSIバスの 5 Mbytes/sec に対して 10 Mbytes/sec の能力があります. 前にも述べたように, 20Mbytes/sec や 40Mbytes/sec のバス速度を持つものも現れてきています (Fast-20 == Ultra SCSI で Fast-40 == Ultra2 SCSI です).
Note: データ線の上位 (> 8) はデータの転送とデバイスの指定だけに利用されています. コマンドの送出とステータスメッセージ等は下位側の 8 bitのデータ線のみを使います. この規格により ナローデバイスはワイドバス上でも 動作する事ができます. 利用できるバスの幅はデバイス間で調停 (ネゴシエーション) されます. デバイスの IDについてはワイドとナローが混在する時には 気をつけなければなりません.
シングルエンド SCSIバスは 5Vと 0Vの電圧 (つまりTTLレベルです) を信号として使い, それらは共通のグラウンド (GND) レベルを基準 にします. シングルエンド SCSI 8 bitバスは約25本のグラウンド線 を持ち, すべてのデバイスを「直線状」に接続します. 基準ではシングルエンドバスは最大の長さは 6mです. Fast-SCSI デバイスを使う場合には, この最大長さは 3mに短くなります. Fast-SCSIでは 5Mbytes/sec ではなく 10Mbytes/sec の転送速度 が可能になります.
Fast-20 (Ultra SCSI) と Fast-40ではそれぞれ1秒間に2000万 (20M) ないしは 4000万 (40M) 回の転送ができます. したがって, Fast-20では 8bitバスで 20Mbytes/sec, 16bitバスで 40Mbytes/secとなりま す. Fast-20ではバスの最大の長さは 1.5m, Fast-40では 0.75mに なります. Fast-20は限界を相当に広げるものなので SCSIバス に雑音が多い場合はその影響を即座に受けます.
Note: バス上のいずれかのデバイスが 「高速の」 転送を利用する場合は Fastバスの長さの制限を受けます.
最近の Fast-SCSI デバイスではバスの長さが実際の問題に なりつつあるのが明らかになっています. これがディファレンシャル SCSIバスがSCSI-2の規格に導入された理由です.
コネクタのピン配置やコネクタの種類については SCSI-2の規格 (さらに詳しい情報) を参照してください.コネクタ等について 詳細なリストがあります.
非標準のケーブルを使うデバイスに気をつけてください. 例えば Apple (の Macintosh は) 25pin の D-type のコネクタ (シリアルポートやパラレルプリンタに使われているコネクタ -- 訳注: 日本では一般的に D-sub 25pinと言っています) を使っています. 公式なSCSIバスでは50 pin が必要である事からこのコネクタでは 「独創的なピン配置」が必要な事が想像できるでしょう. ここ でおこなわれているようにグラウンド線の数を 減らすことはよい考え ではありません. SCSIの規格通りの 50 pinの接続の方が望まし いです. Fast-20 や 40 でこのようなケーブルを使おうなんて 考えてはいけません.
ディファレンシャル SCSIバスは最大長が 25m です. シングルエンド Fast-SCSIバスの 3mとはまったく違います. 平衡信号の背景と なっている考え方は, それぞれのバスの信号はそれぞれ 独立したリターン信号線を持つというものです. つまり, それぞれの信号は (できればより線の) ペアの信号線で 伝えられます. これら2つの信号線の差分の電圧で信号が「真」(assert) で あるか「偽」(de-assert) であるか判定されます. かなりの電圧 がグラウンド電位と信号線ペアの間にかかったとしても影響があ りません (だからといって 10kVの電圧をかけてみたりしないで ください.. ).
なぜ平衡信号が よいのかについての説明は このドキュメントの 範囲を越えています. 電気的に平衡信号はノイズマージンの点で 非常に優れたものとして利用されているということを 受け入れて ください. ディファレンシャルバスは普通は外部接続に 利用されています. これは低コストのシングルエンドバスが筐体内の短 い距離のバスでは非常に多く利用されているからです.
FreeBSDを使うにおいて, FreeBSD でサポートされている デバイスドライバがあるのであれば ディファレンシャルバスの利用で 問題になることは 何もありません. 例をあげれば, アダプテックの AHA1740はシングルエンドで, AHA1744はディファレンシャルです. 双方のソフトウェアインタフェースはまったく同一です.
SCSIにおける用語でのターミネータとはインピーダンスの マッチングを正確におこなうための抵抗ネットワークです. インピーダンス マッチングは反射やリンギングを抑え, バスの信号をきれいにす る重要なものです. たとえば, あまり状態のよくない回線で長距 離の電話をかけた時にあなたは反射をどんなものか 感じるかもしれません. 20Mbytes/sec で信号の伝わる SCSIバスでは信号のエコーはありがたくありません.
訳注: 電気信号のパルスは進行波としての性格を持っています. このため, 一般的には信号線の両端で反射が起きます. 3mのバスの端からパルスを入れた場合, 反対の端からの反射波は 20ns後 - 本当は電線中の信号の伝達は 光速よりも少し遅くなるのでもう少し時間がかかりますが - に返ってきます. 低速のバスの場合タイミング的な余裕があり, 反射を繰り返しているうちに反射波は減衰してしまうのですが 高速のバスの場合は, 反射波の影響が落ち着く前に信号の 読み込みなどを行うために波形の乱れが誤動作の原因に なる場合があります. このためターミネータを使用して反射波の発生をできるだけ おさえます.
ターミネータはいろいろな - 洗練されたものもそうでないものも - 実現方法があります. もちろん, 内蔵のものと外部という区別もあります. 多くの SCSIデバイスにはいくつかのソケットがあり, その中には抵抗ネットワーク (集合抵抗) が 入っているものもあるかもしれません (いや, おそらく 間違いなくあるでしょう). ターミネータを デバイスから外す時は大事にしまっておいてください. SCSIの接 続の変更をしようと思った時に必要になるかもしれません. ま た, それらしい抵抗ネットワークが見つからないこともあります. この場合, SCSIデバイスは内蔵ターミネータの有効と無効を切替 えるジャンパがあります. フラットケーブルに取り付ける特別 なターミネータもあります. 他には外部コネクタのような形をし たものやケーブルのないコネクタヘッドだけのものもあります. いろいろと見られるように多くの選択があります.
どのような場合に単純な抵抗 (パッシブ) ターミネータから アクティブターミネータへ切替えるかという問題があります. アクティブターミネータはいくらか精巧な回路が信号をより きれいにするために入っています. 一般的に受け入れられている意見としては, 長いバスを使ったり 高速なデバイスを使う場合はアクティブターミネータの 有効性は増加すると言えます. SCSI バスですでに問題が起きて いるならアクティブターミネータを試すことを考えていいで しょう. まず借りることができないか探してみてください. アクティブターミネータは非常に高価だそうですから.
ディファレンシャルと シングルエンドバスのターミネータは互換 性がないということを覚えておいてください. これらの2つの種 類を 混在させることはできません.
OK, ではあなたは ターミネータをどこに入れればいいでしょうか? これは SCSIで最も多く誤解されているところです. しかし, これ は極めて単純なことです.. ここでのルールは SCSIバスの線 一本一本は必ず両端に 2個のターミネータを入れる ということです. つまり 2個であって1個でも3個でもありません. このルールを受け入れてしたがってください. そうすれば終りの ない苦しみから救われるでしょう. なぜなら間違ったターミネーションは不可解なバグを引き起こす 可能性が非常に高いからです. (ここの "可能性" に注意; 一見動いているように見える ことがあるのがやっかいです.)
よく陥りやすい落し穴はマシンの内部 (フラット) ケーブルと外部 ケーブルがコントローラにつながっている場合です. よく見られ るのはコントローラのターミネータを外すのを忘れることです. ターミネータは最後の外部デバイスで必要で, コントローラ には必要ありません! 一般的に, SCSIバスの接続の変更をする場 合はこのようなことに注意をしなければなりません.
Note: ターミネータの位置は 信号線ごとに決まることに注意して下さい. ナローとワイドのケーブルを 両方コントローラにつないでいる場 合には, ケーブルの両端とともにコントローラ上ではバスの上位 8ビットをターミネートしないといけません.
私自身は, すべてのデバイスとコントローラのターミネータを外し ています. 2個の外部ターミネータをセントロニクスタイプ (訳注: 日本ではケーブルに対してこういう言い方は あまりしないのでは ないでしょうか) 外部ケーブルと内部フラットケーブルの コネクタの両端に接続しています. こうすることにより接続の変更はかなり簡単になります.
最近のデバイスは, ICターミネータが使われることもあります. コントロールピンにより無効 / 有効を設定できる 特別の IC があります. これは物理的にデバイスから外す必要がありません. 新しいホストアダプタではセットアップツール等を使って ソフトウェア的に設定をおこなう場合があります. また, 中には端子に接続されたケーブルを検出して ターミネータ を必要に応じて自動的に 有効にするものもあります. いずれにしろ, マニュアルを見てく ださい.
ここまでの章で議論したターミネータは 正常に動作するためには 電源が必要です. SCSIバス上にはこの目的のために利用される線があります. だから特に気にする必要はないと思いますか?
ところがそうではないのです. それぞれのデバイスはデバイス上 にあるターミネータソケットに電源を供給することはできます. けれども外部ターミネータがある場合やSCSIバスにターミネータ の電源を供給するデバイスのスイッチがオフになっているような 場合にはトラブルが起きるかもしれません.
イニシエータ (ここではバスの動作を開始-initiate-させる デバイスを指します -- 訳注: 簡単に言えばホスト側のアダプタですがSCSIの 規格によれば, 例えばディスク側がコマンドを発行するような システムがあってもかまわないことになっているので こういう言い方をしています) は ターミネータ電源を供給しなければなりません. すべてのSCSIデバイスはターミネータの電源を供給することが できます (必ずしも供給しなければならないというわけ ではありません).
スイッチがオフになっているデバイスが バス上に存在することを 許すために, ターミネータの電源はダイオードを通して供給され なければなりません. これはスイッチを切ったデバイスに電流 が逆流することを防ぐためです.
最悪の事態を避けるために, ターミネータの電源は普通はヒューズが入っています. 当然ヒューズは飛ぶかもしれません. この 場合でもバスが機能停止するとは限りません. 複数のデバイスが ターミネータの電源を供給しているのであれば, ヒューズが一つ 飛んでも全体の機能には影響しません. ただ一つの供給線の ヒューズが飛んだのであれば確かに問題になるでしょう. 外部ターミネータによっては LED でターミネータ電源 が与えられていることを示すものもあります.
最新の設計ではある程度の時間がたつと 「リセット」され 自動復帰するヒューズが使われることもあります.
SCSIバスでは接続された異なるデバイスを区別して指定 できなければなりません.
これには SCSIではターゲットIDが使われます. それぞれのデバイ スは特定のターゲットIDを持ちます. デバイスの IDはジャンパや DIPスイッチなどで設定できます. ブート時のメニューからIDを 変更できるようになっているコントローラもあります. (また, IDを 7から変えることができないコントローラもあります.) より詳しい情報はデバイスのマニュアルを見てください.
複数のデバイスを使う場合は IDの重複に気をつけてください. 重複すると普通は混乱状態になります. 同じ IDを共有している デバイスのうちの一つがI/Oリクエストに答えられたりすると 非常にやっかいなことになります.
8 bitバスでは, 最大8台のターゲットまで可能です. 最大8台で ある理由は, バスの8本のデータ線がデバイスの選択に使われる からです. ワイドなバスでは使えるデバイスの数は増えます (通常は16になるわけです).
Note: ナロー SCSI デバイスは 8 以上のターゲット ID を持つデバイスとは 通信できないことに注意してください. ですから, コントローラ のターゲットIDを8以上にするのはあまりいい考えとは いえません (CDROMが使えなくなったりします).
同時にバス使用の要求が発生した場合, 最も IDの大きいデバイス が優先されるという調停がおこなわれます. このことは SCSIホストアダプタの IDは通常7番が使われる理由でもあり ます. ただし, ワイドバスでは下位8ビットが上位8ビットより優 先度が高いことに注意してください. つまり, ワイドSCSIのシス テムではターゲットIDの優先度は高い順に [7 6 .. 1 0 15 14 .. 9 8] となります. (どうして下位8ビットの方が優先度が高いかは, 一つ前の段落を読んで考えてみて下さい.)
さらにサブユニットとして, 規格では ロジカルユニット, 短縮形で LUNを持つことができます. 一つのターゲットIDが複数の LUNを 持つことができます. 例えば, テープチェンジャを持つテープ ドライブは LUN 0をテープドライブ自身, LUN 1を テープチェンジャ に与えることができます. このようにして, ホストシステムはテープチェンジャの目的の テープユニットの部分を指定することができます.
SCSIバスは直線状です. つまり, Y接続, スター接続, 円形, クモの巣状の接続などの直線以外の接続ではありません. 初心者が よくやる間違いとしてはワイドSCSIのコントローラの端子3つと もにケーブルをつないでしまうというものがあります. (外部, 内部ナロー, 内部ワイド.) よほど運がよければこんなトポロジー でもちゃんと動くように見えるかもしれませんが, えてしてこう いうシステムは一番大切な時に使えなくなったりするものです (これを"マーフィーの法則"といいます).
先に議論したターミネータの問題は直線状以外の場合では より困難になるだろうということに注意してください. また, 内部バス用の ケーブルの端子の数よりデバイスの 数の方が少ない場合には, 必ず両端の端子にはデバイスをつなぐようにしてください. 内側の端子を使ってケーブルの端を余らせておくと, ターミネータの効果が半減します.
電気的特性はそのノイズマージンや全体の信頼性において, 直線状のバスのルールに強く依存しています.
直線状バスであるというルールに したがってください!
まず始める前に, 電気的に問題のないバスであるか調べておいてく ださい.
SCSIディスクをPCでブートディスクとして使う場合に, PC BIOSに 関する気まぐれについて知っておく必要があります. PC BIOSは ハードディスクへの低レベル物理インタフェースを 利用するように 実現されています. したがって, BIOSに (セットアップツールやBIOSビルトイン セットアップを使って) ディスクの物理パラメタを教えてやる 必要があります. これはヘッドの数, シリンダの数, トラックあたりのセクタなどがあり, プリコンペンセーションや書き込み電流を 減少させるトラック, などのあまりよく知られていないものもあります.
SCSIディスクはこれらのことをユーザは 気にする必要がないはず だと考えるかもしれません. しかし, 不思議なことに (これらの項 目の) セットアップはいまだにあるのです. システム BIOSはブート 時にFreeBSDのカーネルを読み込むためにSCSIディスクに /ヘッド/シリンダ/セクタ を指定する方法でアクセスするため, パラメタを知る必要があるのです.
AT/EISA/PCIバスなどにあり, ディスクに接続される SCSIホストアダプタや SCSIコントローラは それ自身のオンボードBIOSを持っています. システムの起動時に, SCSI BIOSは システムBIOSのハードディスクの インタフェースルーチンを乗っ取ります. システムBIOSをごまかすために システムセットアップでは普通は `No hard disk' とします. 簡単ですね?
訳注: BIOS で `No hard disk' という設定をおこなうのは SCSI ドライブから直接起動させるためのテクニックです. 現在のマザーボードでは SCSI ドライブから起動させるための オプションを持つ BIOS を使用しているものもあります. また, ブートセレクタを使って IDEドライブのブートブロックから SCSIドライブ上の FreeBSDをブートすることもできます.
SCSI BIOS はドライブの トランスレーション と呼ばれる 機能を持ちます. これはPCがブートするために作られたドライブテー ブルをごまかすものです. このトランスレーションは多くは (すべての場合ではありません) トラックあたり64あるいは32個のヘッドを 持つ仮想的なドライブを使います. シリンダの数を変更することで SCSI BIOS は実際のドライブのサイズに適合させます. 総セクタ数 を 32 * 64 / 2 で割った結果がメガバイト単位のドライブのサイズ になります. 2で割っているのは, 通常 512バイトのサイズの セクタを kByte 単位に変換するためです.
ではこれですべてうまくいくのでしょうか. いいえ, そういう訳で はありません. ブート可能なハードディスクのシリンダ数は 1024よ り多くすることはできないのです. トランスレーションを使った 場合でもディスクの 1GB以上の領域は見えません. ディスクの容量 がどんどん増加していくにつれこれは問題になってきました.
幸いにして, 単純な解決方法があります. 単に別のトランスレーショ ンを使えばよいのです. 例えば, 32個に代わり, 128個のヘッドを使います. ほとんどの場合, 古いSCSIホストアダプタをアップグレードす るための新しいバージョンの SCSI BIOS が用意されています. 新しいアダプタではジャンパ やセットアップソフトによって SCSI BIOSの使う トランスレーションを選択できる物もあります.
ここで非常に重要なことは, ディスク上のすべての オペレーティングシステムが 同一のトランスレーションを使って 正しいパーティションを得ることです. つまり FreeBSDをインストールする時に, ヘッド/シリンダなどについての 質問にあなたのホストアダプタが 使用しているトランスレートされた 値を使わなくてはなりません.
トランスレーションに関する失敗でよく見られるものは, ブートしないシステムができたり, 他のパーティションを 上書きしてしまうことです. すべてのシステムが見えるように fdiskを使うべきです.
あなたはデバイスについて これとは食い違った話を聞いたことが あるかもしれません. 古い FreeBSDのカーネルはブートする時に SCSI ディスクのジオメトリ情報を報告していました. 私のシステムの一つの例を示しましょう.
aha0 targ 0 lun 0: <MICROP 1588-15MB1057404HSP4>
sd0: 636MB (1303250 total sec), 1632 cyl, 15 head, 53 sec, bytes/sec 512最近のカーネルは, 普通はこのような情報を報告しません. たとえば, このようになっています.
(bt0:0:0): "SEAGATE ST41651 7574" type 0 fixed SCSI 2
sd0(bt0:0:0): Direct-Access 1350MB (2766300 512 byte sectors)なぜこのように変わったのでしょう?
この情報は SCSIディスク自身から得られます. 最近のディスクで はよくゾーンビット記録方式 (zone bit recording) という 技術が使われています. これはドライブの外側のシリンダは 内側よりもスペースが広いのでトラックあたりのセクタ数を 増やすことができるというアイディアです. この結果, 外側のシリンダ上のトラックの容量は内側の シリンダよりも大きくなり, 全体ではより大きな容量となります. この場合, ドライブのジオメトリについての報告は, 最善のものかどうか疑わしく, ほとんどの場合誤解を招くものであ ることがわかるでしょう. ジオメトリを調べる場合, ほとんどの場合は BIOSの用い ている値を与える方がよい結果となり, BIOSがそのディスクに ついてまったく関知しないのであれば (例えばブートディスクで はないなら) 都合のよい仮想のジオメトリを与えればいいでしょう.
FreeBSDでは階層的な SCSIサブシステムを用いています. それぞれ 異なるコントローラカードの デバイスドライバが書かれています. このドライバはコントローラのハードウェアの 詳細を知っています. ドライバは SCSIサブシステムのより上位の階層のコマンドを受け取り, ステータスを報告するインタフェースを持ちます.
カードのドライバの最上位には, デバイスのクラスのための いくつかの一般的なドライバがあります. 具体的にいうと, テープドライブのためのドライバ (略号は: st), 磁気ディスク (sd), CDROM (cd) などです. これらのソースコードは /sys/scsiにあります. マニュアルページ (man) のセクション 4 にはより詳しい内容が あるので見てください.
多階層の設計は低レベルとより高位の レベルを分離させることが できます. 新たに他の種類のハードウェアのサポートを加えることを より処理しやすい問題にします.
あなたのハードウェア構成にしたがって, カーネルの コンフィグファイルに ホストアダプタについて 1行あるいは数行程度の記述をする 必要があります. これには I/O アドレスや割り込みなどについての内容も 含みます. あなたのアダプタのドライバについてのマニュアルページ にはより多くの情報があるのでよく読んでください. これとは別に /sys/i386/conf/LINT にはカーネルコンフィグファイルについての 概要があります. LINT には一般的なものについては可能なすべての オプションが含まれています. ただし, LINT では実際に動作するカーネルを作ることは できません.
当然のことを言うようで恐縮ですが, カーネルコンフィグファイルは実際のハードウェア構成を 反映すべきです. そのように割り込みやI/Oアドレス等に 合わせてカーネルコンフィグファイルを書か なければなりません. システムのブート時のメッセージは実際に 見つけたハードウェアの設定を表示します.
Note: ほとんどの EISA/PCI 用のドライバ (具体的には ahb, ahc, ncr と amdです) はブート時にコントローラから直接パラメータ を読みこみます. これらについては, 何も引数をつ けずにただ controller ahc0 のように書けば大丈夫で す.
例として FreeBSD 2.2.5-Releaseのいくつかのコメント ([]の中) をつけた LINT カーネルコンフィグファイルを示 します.
# SCSI host adapters: `aha', `ahb', `aic', `bt', `nca'
#
# aha: Adaptec 154x
# ahb: Adaptec 174x
# ahc: Adaptec 274x/284x/294x
# aic: Adaptec 152x and sound cards using the Adaptec AIC-6360 (slow!)
# amd: AMD 53c974 based SCSI cards (e.g., Tekram DC-390 and 390T)
# bt: Most Buslogic controllers
# nca: ProAudioSpectrum cards using the NCR 5380 or Trantor T130
# ncr: NCR/Symbios 53c810/815/825/875 etc based SCSI cards
# uha: UltraStore 14F and 34F
# sea: Seagate ST01/02 8 bit controller (slow!)
# wds: Western Digital WD7000 controller (no scatter/gather!).
#
[ Adaptec AHA274x/284x/294x/394x などのコントローラ]
controller ahc0
[ NCR/Symbios 53c875 コントローラ]
controller ncr0
[Ultrastor アダプタ]
controller uha0 at isa? port "IO_UHA0" bio irq ? drq 5 vector uhaintr
# Map SCSI buses to specific SCSI adapters
controller scbus0 at ahc0
controller scbus2 at ncr0
controller scbus1 at uha0
# The actual SCSI devices
disk sd0 at scbus0 target 0 unit 0 [SCSI ディスク 0 は scbus 0, LUN 0]
disk sd1 at scbus0 target 1 [unit を省略すると暗黙で LUN 0]
disk sd2 at scbus1 target 3 [uha0 上の SCSIディスク]
disk sd3 at scbus2 target 4 [ncr0 上の SCSIディスク]
tape st1 at scbus0 target 6 [SCSI テープ は ターゲット (ID)6]
device cd0 at scbus? [最初に見つけた CDROM, 固定にしない]上の例では カーネルは ahc (Adaptec 274x) コントローラをまず探し, その次に NCR/Symbios のボードというように順番に探して 行きます. その下の行の controller の記述ではデバイスの詳細 を記述して, 対応するバスでターゲット ID と LUN が指定された ものと一致する場合だけ 認識するようにカーネルに 伝えています.
固定された (Wired down) デバイスは "最初に"ユニット番号が 与えられるので, "固定"されていないデバイスは同じ種類の "固定"されたユニット 番号の最も大きい番号の1つ上の番号から割り当てられます. したがって, ターゲットID 2の SCSIテープを加えると, ターゲットID 6 のテープがユニット番号1に固定されているので, それはst2に設定 されるでしょう.
Note: ブート時に見つからなくても固定されたデバ イスにはユニット番号が常に割り当てられます. 固定のデバイスに 割り当てられたユニット番号は, もしそのデバイスのスイッチが ブート時に切られていてもそのデバイスに リザーブされています. これは, 電源を入れて接続した時のユニット番号が与えられます. デバイスのユニット番号は SCSIバスのターゲットID とは 何の関係もない ことに注意してください.
下の例は FreeBSD のバージョン 2.0.5 以前の カーネルコンフィ グファイルです. 最初の例との違いはデバイスの"固定 (wired down)" がないことです. "固定" によりどのSCSIターゲットをどの デバイスに割り当てるかを記述できるようになりました.
下のコンフィグファイルにより 構築されたカーネルでは最初に見つ けた SCSIディスクが sd0になり, 次に見つけたディスクが sd1に, という具合に割り当てられます. もしディスクの削除や追加をおこなう と, 他の同じタイプのデバイス (この場合はディスク) のすべてが 「移動して」しまうかもしれません. これによりそのたびに /etc/fstab を変更する必要があります.
古いスタイルでも動きますが, 新しいスタイルを使うことが強 く 推奨されています. これにより SCSIバスのハードウェアを どのように変更した場合でもトラブルを避けることができます. ですから, 2.0.5.R以前の FreeBSDからアップグレードした後に古い 信頼できるコンフィグファイルを再利用する時はこの部分を チェックして直してください.
[Adaptec 174x用のドライバ]
controller ahb0 at isa? bio irq 11 vector ahbintr
[Adaptec 154x用のドライバ ]
controller aha0 at isa? port "IO_AHA0" bio irq 11 drq 5 vector ahaintr
[Seagate ST01/02インタフェースのドライバ]
controller sea0 at isa? bio irq 5 iomem 0xc8000 iosiz 0x2000 vector seaintr
controller scbus0
device sd0 [4台のSCSI ディスクのサポート, sd0 から sd3]
device st0 [2台の SCSI テープのサポート]
[CDROMのドライバ]
device cd0 #Only need one of these, the code dynamically grows両方の例で SCSIディスクがサポートされています. ブート中に 「固定」の記述がされているタイプ(例えば sd ディスク) のデバ イスで記述より多くのデバイスが見つかると, システムは単純に最後の "固定" のデバイスの番号より 1つずつ増加させた番号をデバイスに割り当てて行きます. もし "固定" のデバイスがなければユニット番号は 0 から始まります.
man 4 scsi によって SCSIサブシステムの最新の情報を チェックしてください. より詳細なホストアダプタドライバの使い 方は, たとえば Adaptec 294xドライバの場合はman 4 ahc にあります.
経験的に SCSIバスリセット (ブート時におきます) 後のINQUIRYコマ ンドに対して応答が遅くなるデバイスがあります. INQUIRYコマンドは ブート時にカーネルがどの種類のデバイス (ディスク, テープ, CDROMなど) がどのターゲットIDに接続されているかを調べるために 発行します. ちなみにこのプロセスをデバイスプロービング (デバイス検出) と言います.
「応答の遅いデバイス」の問題を解決するために, FreeBSDは SCSIバスをリセットした後に SCSIデバイスの検出を おこなうまでのディレイタイムを調整することができます. カーネルコンフィグレーションファイルの下に示すような 行にディレイタイムを設定してください.
options SCSI_DELAY=15 #Be pessimistic about Joe SCSI device
この行ではディレイタイムは 15秒です. 私のシステムでは, 信頼できる古い CDROMが認識できるように3秒の値を使っています. もし デバイスの認識で問題が起きる時は大きな値 (30秒であるとか) から 始めてください. うまく動いたら, 値を減らしてちょうどよい値 にチューニングしてください.
(訳注: rogue は有名なゲーム, ではなくて 悪党, 群から離れた, 凶暴な, という意味)
SCSI の規定は完全で簡潔なものにしようという 努力はされましたが, 複雑な規定となり, 正確に実現するのは簡単なことではありません. いくつかのベンダは他よりもよい仕事をしています.
ここで "イカレた" デバイスが現れることになります. このような デバイスは FreeBSD のカーネルにいくらか標準的 ではない振舞をするものと認識されます. "イカレた"デバイスは ブート時にカーネルによって報告されます. 次の例は私の2つの カートリッジテープユニットです.
Feb 25 21:03:34 yedi /kernel: ahb0 targ 5 lun 0: <TANDBERG TDC 3600 -06:>
Feb 25 21:03:34 yedi /kernel: st0: Tandberg tdc3600 is a known rogue
Mar 29 21:16:37 yedi /kernel: aha0 targ 5 lun 0: <ARCHIVE VIPER 150 21247-005>
Mar 29 21:16:37 yedi /kernel: st1: Archive Viper 150 is a known rogue例えば, あるターゲットIDから実際には1つのデバイスしかないの にすべての LUNからの応答があるようなデバイスがあるとします. カー ネルはその特定のターゲットIDに8個の LUNがあると誤解してしまう かもしれません. このような混乱の起きる原因については読者へ の課題にしておきます.
FreeBSDの SCSIサブシステムは 検出時の INQUIRYの応答を見て 悪い習慣を持つデバイスの認識をしています. INQUIRYの応答には デバイスのファームウェアのバージョン番号が含まれるため, 異なる 動作をするファームウェアのバージョンを 区別することも可能です. 例えば, /sys/scsi/st.c や /sys/scsi/scsiconf.c を 見てください. どのように行っているか, より多くの情報があります.
この方法はうまく行きますが, もちろん既知のデバイスがつながっ ている場合だけうまくいくということに 気をつける必要があります. もしあなた以前に Mumbletech SCSI CDROM (訳注: 架空のメーカ のデバイスです) を接続した人がいないとしたら, どんな 「ワザ」 を使ってそれを使うか自分で見つけないと いけないかもしれません.
あなたの Mubletech を動かすことができたらその成果を FreeBSDの 次のリリースへ含めるために FreeBSD開発チームへ送ってくださ い. 他の Mumbletechの利用者たちはあなたに感謝するでしょう.
単一の SCSI ID上に複数の論理ユニット (LUN) を持つデバイスを使う ような場合もあるかもしれません. 多くの場合では FreeBSDは LUN 0 のみを検出します. このような例としては2台の SCSIではないハード ディスクを SCSIバスにつなぐブリッジボード (例えば古い Sunシステ ムに見られる Emulex MD21) があります.
LUN が0ではないデバイスは普通はシステムブート時の検出では 見つかりません. この問題にうまく対処するには /sys/scsi/scsiconf.c に適切なエントリを加えてカーネルを再構築 しなければなりません.
以下のように初期化されている構造体を探します.
{
T_DIRECT, T_FIXED, "MAXTOR", "XT-4170S", "B5A",
"mx1", SC_ONE_LU
}LUNが複数あるあなたの Mumbletech BRIDGE2000 はハードディスク として働きます. またファームウェアのリビジョン123などを次のよ うに書き加えます.
{
T_DIRECT, T_FIXED, "MUMBLETECH", "BRIDGE2000", "123",
"sd", SC_MORE_LUS
}訳注: 複数 LUNに対応するためには構造体の最後の要素を SC_MORE_LUSにします. エントリを作る必要がある場合は scsiconf.c にある MBR-7等のエントリを参考にするといいでしょう.
カーネルは INQUIRYに一致するデータをブート時にテーブルから 探してこれにしたがってふるまいます. より多くの情報は ソースコードを見てください.
最近の SCSI デバイス, 特に磁気ディスクではタグ コマンド キューイング (tagged command queuing: TCQ) がサポートされています.
要約すれば, TCQ は複数の I/O リクエストを同時に受けることを可能 にすることです. デバイスはインテリジェントですから,リクエスト キューにある処理 (ヘッドのポジショニングなど) の最適化を おこなうことができます. RAID (Redundant Array of Independent Disks) のようなSCSIデバイスではTCQ機能はデバイスの持つ並列性の 利点を生かすために不可欠です.
各々の I/O リクエストは単一の "tag" (タグ コマンド キューイン グの名前の由来) が与えられます. FreeBSDはこの tagによりデバ イスドライバのキューの中のどの I/Oリクエストが完了したかの 識 別をおこないます.
TQC のリクエストはデバイスドライバが サポートしていたとしても あるデバイスのファームウェアではインプリメントが "正しくない" かもしれません. このような問題に出会うと非常に不可解な問題に つながります. このような場合は TCQ を無効にしてみてください.
すべてではありませんが多くの SCSIホストアダプタは バスマスタコントローラです. これはホストCPUにデータ転送の 負荷をかけず, ボード自身がI/Oをおこないます.
これは FreeBSDのようなマルチタスクのオペレーティングシステム では大きな利点になります. しかし, 何らかの問題の起きることも あります.
例えば Adaptec 1542 コントローラは ホストバス (ここでは ISA または AT バス) を異なった転送速度に設定できます. コントローラが 異なるレートに設定できるのは すべてのマザーボードで 高速な転送が できるわけではないからです. マザーボードに合っていない高速の データ転送速度を用いた時には, ハングアップやデータの損傷等の 問題が起きるかもしれません.
これを解決する方法は明らかです. より低いデータ転送速度に設定 してうまく動くか確かめることです.
Adaptec 1542 の場合, 可能な限り高速な転送レートを動的に読み取って, 正しい決定をおこなうためのオプションを カーネルコンフィグファイルに 追加することができます. このオプションはデフォルトでは無効に なっています.
options "TUNE_1542" #dynamic tune of bus DMA speed
あなたの使うホストアダプタについてのマニュアルページを チェックしてください. また最終的な手段としては究極のドキュメントを 使ってください (つまりドライバのソースを読んでくださいというこ とです).
訳注: 2.1.5R の時点ではすべてのドライバに関してマニュアルページ があるわけではありません. また上の例の TUNE_1542のオプション も man aha にはないようです. ソースのコメントだけで も一度見ておいてもいいかもしれません.
以下は SCSI で一般的に問題が起きた場合に解決をするためのチェッ クリストの試みです. これは完全な物ではありません.
コネクタとケーブルがゆるんでいないかチェックする.
ターミネータの場所と数を念には念を入れて チェックする.
少なくとも 1 つのターミネータの電源の供給源があるかチェック する (特に外部ターミネータを使う場合).
ターゲットIDが重複していないかチェックする.
使用するすべてのデバイスの電源が ON になっているかチェックする.
必要最小限のデバイスだけの構成を試してみる.
可能であれば, ホストアダプタのスピードを遅くする.
問題をより単純にするために, タグコマンドキューイングを可能 であれば無効にする. (NCRベースのホストアダプタについては man ncrcontrol を見てください)
カーネルのコンパイルができるのであれば, SCSIDEBUGオプショ ンをつけて makeして, デバイスをデバッグモードにしてアクセ スしてみてください. もしそれでも起動時にデバイスが検出 されないのであれば, デバイスの設定アドレスが間違っている のかもしれません. また, /sys/scsi/scsidebug.h に あるデバッグレベルを変えてみてください. 検出はされるが 動かないのであれば, scsi(8) コマンドで (SCSIDEBUG をつけてmakeした) カーネルが動いている状態で動的にデバッグ レベルを設定することができます. これは guru (UNIXの達人) で も混乱してしまうほどの非常に大量のデバッグ情報を 出すでしょ う. man 4 scsi にはより正確な情報があります. またman 8 scsi も見てください.
もしあなたがいくらかは本気で SCSIハッキングをする気があるなら たぶん正規の規格を持っていたくなるでしょう.
承認ずみのアメリカ工業規格は ANSI から購入できます. 住所と電話番号は
13th Floor
11 West 42nd Street
New York
NY 10036
Sales Dept: (212) 642-4900
また, ANSIの規格および委員会の規格案 (ドラフト) のほとんどは Global Engineering Documents より買うことができます. 連絡先は
15 Inverness Way East
Englewood
CO, 80112-5704
Phone: (800) 854-7179
Outside USA and Canada: (303) 792-2181
Fax: (303) 792- 2192
X3T10 のドラフトの多くは電子的に利用できる形で SCSI BBS (719-574-0424) と ncrinfo.ncr.com の Anonymous FTP (誰でも ファイルを取ってくることができるFTPサービス) サイトから得るこ とができます.
最新の X3T10委員会のドキュメントは:
AT Attachment (ATA or IDE) [X3.221-1994] (Approved)
ATA Extensions (ATA-2) [X3T10/948D Rev 2i]
Enhanced Small Device Interface (ESDI) [X3.170-1990/X3.170a-1991] (Approved)
Small Computer System Interface -- 2 (SCSI-2) [X3.131-1994] (Approved)
SCSI-2 Common Access Method Transport and SCSI Interface Module (CAM) [X3T10/792D Rev 11]
追加情報を得ることのできる出版物は:
"SCSI: Understanding the Small Computer System Interface", NCR社 編. 出版: Prentice Hall, Englewood Cliffs, NJ, 07632 Phone: (201) 767-5937 ISBN 0-13-796855-8
"Basics of SCSI", a SCSI tutorial, Ancot Corporation 編 Ancot の連絡先: Phone: (415) 322-5322 Fax: (415) 322-0455
"SCSI Interconnection Guide Book", AMP社の出版物 (発行 4/93, カ タログ 65237) 色々な SCSI コネクタのリスト と ケーブル接続方法のガイド. AMP 社より入手可能. (800) 522-6752 または (717) 564-0100
"Fast Track to SCSI", 富士通によるプロダクトガイド, 入手先: Prentice Hall, Englewood Cliffs, NJ, 07632 電話: (201) 767-5937 ISBN 0-13-307000-X
"The SCSI Bench Reference", "The SCSI Encyclopedia", "SCSI Tutor", ENDL Publications, 14426 Black Walnut Court, Saratoga CA, 95070 電話: (408) 867-6642
"Zadian SCSI Navigator" (クイックリファレンス) および "Discover the Power of SCSI" (最初の本は1時間のビデオとチュートリアルが付属), Zadian Software, Suite 214, 1210 S. Bascom Ave., San Jose, CA 92128, (408) 293-0800
Usenet のニュースグループ comp.periphs.scsi と comp.periphs は特により多くの情報を得るには注目すべき場所です. また定期的に ポストされる SCSI-FAQをここから得ることができます.
多くの主要な SCSIデバイスとホストアダプタの供給元は FTP サイト や BBSを開いています. これらはあなたの持っているデバイスに関す る貴重な情報源となるでしょう.
寄稿: 浅見 賢 <asami@FreeBSD.org> . 17 February 1998.
訳: 宮下 健輔 <miyasita@hashilab.ee.ous.ac.jp>. 20 February 1998.
SCSI の章で述べたように, 実際, 現在販売されている SCSI ハードディスク装置はすべて SCSI-2 互換であり, サポートされている SCSI ホストアダプタに 接続すればそれらは正常に動作するでしょう. 人々が直面する問題の多くは, ケーブル接続が間違っていたり (ケーブルが長過ぎる, スター型接続になっている, など), ケーブル終端の処理が不十分だったり, 部品が故障していたりのうちのどれかです. SCSI ハードディスク装置が動作しないときには, まず SCSI の章を参照して下さい. しかし SCSI ハードディスク装置を購入するときに 気を付けておきたいことがふたつあります.
現在販売されている SCSI ドライブの回転速度の範囲は 4,500RPM から 10,000RPM であり, その大部分は 5,400RPM か 7,200RPM です. 一般的に 7,200RPM のドライブの方がデータ転送は速いのですが, 5,400RPM の同容量のものと比べてとても熱くなります. 現在のディスク装置の故障の大半は熱によるものです. もし PC のケースの中が非常によく冷却されていなければ, 5,400RPM かそれ以下のドライブにしておいた方がよいでしょう.
より高密度で記録するようになっている新しいドライブは 以前のものに比べてより多くのビットを 各回転毎に転送することが できるということに気をつけて下さい. 現在, 5,400RPM の最高級機種では 1, 2 世代前の 7,200RPM の ドライブに匹敵する転送速度が出せます. 仕様一覧からバンド幅の数値を探すには "内部データ (または転送) 速度" という欄を見て下さい. 通常その数値は Mbits/s で書かれているので, それを 8 で割ればそのドライブで出せる速度が Mbytes/s で おおよそ見当をつけることができます.
(もしあなたがスピード狂で, あなたの愛する小さなパソコンちゃんに 10,000RPM のドライブを載せたいのならそうしても構いませんが, そのようなドライブはものすごく熱くなります. ドライブへ 直接 風を当てられるようなファンや きちんと換気されているディスク区画を持っていないときには そういうことは考えない方がよいでしょう.)
最新の 10,000RPM のドライブや 7,200RPM のドライブは当然 最新の 5,400RPM のドライブよりも多くのデータを転送することが できますから, 絶対的なバンド幅がアプリケーションにとって 必要ならば, より速いドライブを選ぶしかありません. また, レイテンシを小さくする必要があるときも, より速いドライブが適当です. なぜなら, より速いドライブの方が平均シーク時間が 少ないだけでなく, 回転遅延という尺度において 低回転速度のドライブが高回転速度のものに 勝ることはないからです. (平均回転レイテンシはディスクが 1 回転するために要する時間を半分に したものです. すなわち, 10,000RPM のドライブでは 3 ms, 7,200RPM のドライブでは 4.2 ms, 5,400RPM のドライブでは 5.6 ms となります.) レイテンシはシーク時間と回転遅延との和になります. しかしここで, レイテンシの少ないドライブが欲しいのか, 1 秒あたりのアクセス数を増やす方がよいのかを はっきりさせておかなければいけません. 後者の場合 (例 : ニュースサーバ) では, 大きな速いドライブを 1 つ購入することは最適解とはならないでしょう. 遅いドライブを複数個使ってストライピングされた ディスクアレイを 作る ccd (連結ディスク) ドライバを用いることによって, 全体に必要な費用の点で同様かまたはより 良い結果を得ることができます.
ドライブのまわりに適切な空気の 流れを作るようにする必要が あります. 高回転速度のドライブを使おうとしているときには特に 注意してください. 一般的に, ドライブの上下には少なくとも 1/2 インチ (1.25cm) の すき間が必要です. PC のケース内の空気がどんなふうに流れているか 理解しておいてください. 多くのケースには背面から空気を吸い込む電源が付いています. どこから空気が入ってくるかを確かめて, まわりに最大量の 冷たい空気が流れるようにドライブを設置してください. 効果的に冷却するためには, 不要な穴をいくつか塞いだり 新しいファンを追加する必要があるかも知れません.
もうひとつ考慮するべき事柄は騒音です. 7,200RPM やそれより速い回転速度のドライブの多くは高い周波数の 音を発生し, この音は多くの人をとても不快にします. それに加えて, 冷却のために追加されたファンによっても, 7,200RPM やそれより速い回転速度のドライブはオフィスや家の環境に そぐわないものになるかもしれません.
現在販売されている大部分の SCSI ドライブは 3.5 インチの 大きさです. それらは高さが 1.6 インチ ("ハーフハイト") のものと 1 インチ ("ロープロファイル") のものとの 2 種類に分類されます. ハーフハイトのドライブは CDROM ドライブと同じ高さです. しかし前節で述べたすき間についての ルールを忘れないでください. 3.5 インチドライブ用のベイが 3 段用意されているときに, ハーフハイトのドライブ 3 個を (焦がすことなく) そこに設置することはできないでしょう.
現在売られている SCSI ハードドライブの多くは Ultra または Ultra-wide SCSI です. Ultra SCSI の最大バンド幅は 20MB/s, Ultra-wide SCSI の場合は 40MB/s です. Ultra と Ultra-wide の間にケーブル最大長の相違はありませんが, 同一バスに接続されるデバイスが増えれば増えるほど 早い時期にバスの整理に関する問題を 抱えることになるでしょう. うまく設計されたディスク区画を持っているのでなければ, 5 個か 6 個以上の Ultra SCSI ドライブを 1 本のバスに 接続することは容易なことではありません.
一方, 多数のドライブを接続する必要があるときに Fast-wide SCSI を利用することは悪くないアイデアでしょう. これは Ultra (narrow) SCSI と同じ最大バンド幅であると同時に "正しく" 接続することが電気的にとても容易です. アドバイスとしてはこのようになるでしょうか : ディスクを多数接続したいときには wide SCSI のドライブを 選んで下さい. 通常 wide SCSI の方が少し高価ですが, 将来きっと役に立ちます. (なお, 価格差を補う余裕がないときにはディスクアレイを 作るべきではありません.)
wide SCSI ドライブには 68 ピンのものと 80ピン SCA (単コネクタ型) のものとの 2 種類があります. SCA ドライブには 4 ピンの電源コネクタがなく, SCSI ID も 80 ピンコネクタを通じて設定されます. 真面目に大規模な記憶システムを作成するような場合には, SCA ドライブと SCA 筺体 (2 種類の電圧が供給できる電源と少なくとも 1 個のファンが付いたもの) を使ってください. その方が 68 ピンの同様のドライブよりも電気的に優れています. なぜなら, 68 ピンのドライブで作ったディスクアレイに 見られるような SCSI バスの "スタブ" がディスクキャニスタの内部に 存在しないからです. それらはより簡単に設置することができます (キャニスタの中にドライブをねじで固定すればよいだけで, (SCSI ID やディスクアクセス LED 用の線のような) 細かいケーブルを全部持ち上げるために狭いところへ指を入れて 握らなくてもよいのです).
原作: Jonathan M. Bresler <jmb@FreeBSD.org>. 2 July 1996.
訳: 内川 喜章 <yoshiaki@kt.rim.or.jp>. 13 October 1996.
mt(1) はテープドライブへの一般的なアクセス方法を提 供します. rewind, erase, statusなど の共通コマンドがあります. マニュアルページの mt(1) を見 てください. より詳しい解説があります.
テープドライブにはいくつかの異なったインタフェースがあり ます. SCSI, IDE, フロッピー, パラレルポートのインタフェース です. 非常に多くの種類のテープドライブがこれらのインタフェー スで使えます. コントローラについての議論はディスク/テープ のコントローラにあります(訳注:現在未完成です).
st(4) ドライバは 8mm (Exabyte), 4mm (DAT: Digital Audio Tape), QIC (1/4インチカートリッジ), DLT (デジタルリニアテープ), QIC ミニカートリッジ, 9トラック (大きなリールがハリウッドの コンピュータルームで回っているのを見たことがあるでしょう) をサポートします. st(4) マニュアルページにより詳しい解説があります.
以下のドライブリストは現在 FreeBSDコミュニティのメンバが 使っているものです. これらだけが FreeBSDで動くドライブという わけではありません. これらは単にたまたま私たちのうちの誰かが使っ ているというだけです.
このドライブのブートメッセージの識別子は ARCHIVE ANCDA 2750 28077 -003 type 1 removable SCSI 2 です.
これは QIC テープドライブです.
QIC-1350テープを利用した場合の標準の容量は 1.35GBです. このドライブは QIC-150 (DC6150), QIC-250 (DC6250), QIC-525 (DC6525) の テープを問題なく読み書きすることができます.
dump(8) を使った時のデータ転送レートは 350kB/sです. Amanda における転送レートは 530kB/sと報告されています.
このドライブは既に生産中止になっています.
このテープドライブの SCSIバスコントローラは他のほとんどの SCSIドライブとピン配置が逆です. Anaconda テープドライブの前後でSCSIケー ブルを1/2ひねることができるくらい SCSI ケーブルが長いことを確認しておく か, 他の SCSIデバイスのピン配置を入れ換えておく必要 があります.
そして, このドライブではカーネルコードの変更が 2箇所必要です. そ のままではうまく動かないでしょう.
SCSI-2コントローラを持っているなら, ジャンパの 6番をショート してください. そうしないとこのドライブは SCSI-1として働きます. SCSI-1の デバイスとして動作する時, このドライブはテープのfsf (早送り), rewind (巻 戻し),rewoffl (巻戻してオフラインにする) 等を含む操作を行っている間, SCSIバスを"ロック"します.
NCR SCSIコントローラを使う場合, /usr/src/sys/pci/ncr.c (以 下を参照してください)にパッチを行って, カーネルを作り直し, 新しいカーネ ルをインストールしてください.
*** 4831,4835 **** }; ! if (np->latetime>4) { /*
** Although we tried to wake it up, --- 4831,4836
---- }; ! if (np->latetime>1200) { /*
** Although we tried to wake it up,報告者: Jonathan M. Bresler <jmb@FreeBSD.org>
このドライブのブートメッセージの識別子は ARCHIVE Python 28454-XXX4ASB type 1 removable SCSI 2 density code 0x8c, 512-byte blocks です.
これは DDS-1 テープドライブです.
90m テープを使った場合の標準容量は 2.5GBです.
データ転送速度は不明です.
このドライブは Sun マイクロシステムが再パッケージして model 595-3067として出しています.
報告者: Bob Bishop <rb@gid.co.uk>
スループットは 1.5 MByte/sec クラスですが, ディスクとテープが同じ SCSI コントローラに接続されている 場合には遅くなってしまいます.
報告者: Robert E. Seastrom <rs@seastrom.com>
このドライブのブートメッセージの識別子はARCHIVE Python 04687-XXX 6580 Removable Sequential Access SCSI-2 deviceです.
これは DAT-DDS-2 ドライブです.
120m テープを使った場合の標準容量は 2.5GBです.
このドライブはハードウェアデータ圧縮をサポートしています. スイッチ4は MRS (Media Recognition System:メディア認識システム )をコントロールします. MRSテープの透明なテープリーダー部分には しま模様があります. スイッチ 4 をoff にすると MRS が有効に, on にすると MRS が無効になります.
パリティはスイッチ 5 でコントロールされます. スイッチ 5 を on にするとパリティが有効になります. 圧縮は スイッチ 6 off で有効です. 圧縮については SCSI MODE SELECT コマンド (see mt(1)) の指定が優先されます.
データ転送レートは 800kB/s です.
このドライブのブートメッセージ識別子は ARCHIVE VIPER 60 21116 -007 type 1 removable SCSI 1 です.
これは QICテープドライブです.
標準の容量は 60MB です.
データ転送レートは不明です.
このドライブは生産中止になっています.
報告者: Philippe Regnauld <regnauld@hsc.fr>
このドライブのブートメッセージの識別子は ARCHIVE VIPER 150 21531 -004 Archive Viper 150 is a known rogue type 1 removable SCSI 1です. このドライブのファームウェアには多くのリビジョ ンがあります. あなたのドライブではことなった数字が表示されるかもしれま せん(例えば 21247 -005).
これは QICテープドライブです.
標準容量は 150/250MBです. 150MB (DC6150) テープと 250MB (DC6250)テープの記録フォーマットがあります. 250MBテープは およそ67% 150MBテープより長いです. このドライブは 120MBのテープを問題 なく読むことができます. 120MBテープに書き込むことはできません.
データ転送レートは100kB/sです.
このドライブは DC6150 (150MB) と DC6250 (250MB) テープの読み 書きができます.
このドライブの奇妙な癖は SCSIテープデバイスドライバはあら かじめ (st(4)) にあらかじめ組み込まれています.
FreeBSD 2.2-CURRENTでは, ブロックサイズの設定を設定するためmt blocksize 512としてください. (ファームウェアリビジョンが 21247 -005 である場合の問題です. 他のリビジョンのファームウェアでは異 なる場合があります.) これ以前の FreeBSDバージョンにはこの問題はありません.
このドライブは生産中止になっています.
報告者: Pedro A M Vazquez <vazquez@IQM.Unicamp.BR>
Michael Smith <msmith@FreeBSD.org>
このドライブのブートメッセージの識別子は ARCHIVE VIPER 2525 25462 -011 type 1 removable SCSI 1です.
これは QICテープドライブです.
標準容量は 525MBです.
データ転送レートは 90inch/secの場合で 180kB/sです.
QIC-525, QIC-150, QIC-120, QIC-24のテープを読むことができま す. QIC-525, QIC-150, QIC-120 に書き込むことができます.
ファームウェアのリビジョンが 25462 -011 以前の物はバグが 多く, 正しく機能しません.
このドライブは生産中止になっています.
このドライブのブートメッセージの識別子は Conner tape です.
これはフロッピーコントローラを 使うミニカートリッジテープド ライブです.
標準容量は不明です.
データ転送レートは不明です.
このドライブは QIC-80テープドライブを使います.
報告者: Mark Hannon <mark@seeware.DIALix.oz.au>
このドライブのブートメッセージの識別子は CONNER CTMS 3200 7.00 type 1 removable SCSI 2 です.
これはミニカートリッジテープドライブです.
標準容量は不明です.
データ転送レートは不明です.
このドライブは QIC-3080テープカートリッジを使います.
報告者: Thomas S. Traylor <tst@titan.cs.mci.com>
このドライブのブートメッセージの識別子は DEC TZ87 (C) DEC 9206 type 1 removable SCSI 2 density code 0x19 です.
これは DLTテープドライブです.
標準容量は 10GBです.
このドライブはハードウェアデータ圧縮の機能があります.
データ転送レートは 1.2MB/sです.
このドライブは Quantum DLT2000と同一の物です. このドライブ のファームウェアは Exabyteの 8mmドライブ等のよく知られたいくつかのドラ イブのエミュレートをおこなうよう設定ができます.
報告者: Wilko Bulte <wilko@FreeBSD.org>
このドライブのブートメッセージ識別子は EXABYTE EXB-2501です.
これはミニカートリッジテープドライブです.
MC3000XLミニカートリッジを使った時の標準容量は 1GBです.
データ転送レートは不明です.
このドライブは DC2300 (550MB), DC2750 (750MB), MC3000 (750MB), MC3000XL (1GB) ミニカートリッジの読み書きができます.
注意: このドライブは SCSI-2の仕様に適合していません. このドライブは, フォーマット済みのテープ以外を入れた場合, SCSI MODE_SELCTコマンドで完全にロックアップしてしまいます. このドライブを使 う前に, テープブロックサイズを次のように設定します.
# mt -f /dev/st0ctl.0 blocksize 1024
ミニカートリッジは最初に使う前に フォーマットしなければなりません. FreeBSD 2.1.0-RELEASE およびそれ以前の場合は
# /sbin/scsi -f /dev/rst0.ctl -s 600 -c "4 0 0 0 0 0"
(あるいは, FreeBSD 2.1.5/2.2から scsiformatシェルスクリプトを コピーして持ってきた場合と) FreeBSD 2.1.5およびそれ以降の場合は
#
/sbin/scsiformat -q -w
/dev/rst0.ctl とします.今のところ, FreeBSDではこのドライブはあまりおすすめできません.
報告者: Bob Beaulieu <ez@eztravel.com>
このドライブのブートメッセージの識別子は EXABYTE EXB-8200 252X type 1 removable SCSI 1です.
これは8mmテープドライブです.
標準容量は 2.3GBです.
データ転送レートは 270kB/sです.
このドライブはブート時の SCSIバスへの応答はわりあい遅いです. カスタムカーネルが必要かもしれません (SCSI_DELAYを 10秒に設定しましょう). 訳注: GENERICカーネルの設定では 15秒になっています.
このドライブには非常に多くのファームウェアの 構成があります. あるドライブでは特定のベンダのハードウェアに カスタマイズしてあります. ファームウェアは EPROMを置き換えることで変更できます.
このドライブは生産中止になっています.
報告者: Michael Smith <msmith@FreeBSD.org>
このドライブのブートメッセージの識別子は EXABYTE EXB-8500-85Qanx0 0415 type 1 removable SCSI 2 です.
これは 8mmテープドライブです.
標準容量は 5GBです.
データ転送レートは 300kB/sです.
報告者: Greg Lehey <grog@lemis.de>
このドライブのブートメッセージ識別子は EXABYTE EXB-85058SQANXR1 05B0 type 1 removable SCSI 2です.
これは 圧縮機能を持った 8mmテープドライブで, EXB-5200 と EXB-8500に対する上位互換品です.
標準容量は 5GBです.
このドライブは ハードウェアデータ圧縮機能があります.
データ転送レートは 300kB/sです.
報告者: Glen Foster <gfoster@gfoster.com>
このドライブのブートメッセージの識別子は HP C1533A 9503 type 1 removable SCSI 2です.
これはDDS-2テープドライブです. DDS-2 とはデータ容量を増や すためにハードウェア圧縮と 狭いトラックを採用したものです.
120mテープを使った場合の標準容量は4GBです. このドライブは ハードウェアデータ圧縮機能があります.
データ転送レートは510kB/sです.
このドライブはヒューレットパッカード社の 6000eU および 6000i テー プドライブ, C1533A DDS-2 DAT ドライブに使われています.
このドライブは 8接点のディップスイッチがあります. FreeBSDで の適切な設定は 1 ON; 2 ON; 3 OFF; 4 ON; 5 ON; 6 ON; 7 ON; 8 ON です.
| スイッチ 1 | スイッチ 2 | 結果 |
|---|---|---|
| On | On | 電源投入時に圧縮 ON, ホストによるコントロール可能 |
| On | Off | 電源投入時に圧縮 ON, ホストによるコントロール不可 |
| Off | On | 電源投入時に圧縮 OFF, ホストによるコントロール可能 |
| Off | Off | 電源投入時に圧縮 OFF, ホストによるコントロール不可 |
スイッチ 3 は MRS (Media Recognition System :メディア認識システ ム) をコントロールします. MRS テープは透明なテープリーダ部分にしま模 様があります. これはテープが DDS (Digital Data Storage) グレードである ことを示します. しま模様のないテープはライトプロテクトされたものとして 扱います. スイッチ3をOFFにすると MRSが有効になります. スイッチ3をONに すると MRSは無効になります.
訳注: 安価な音楽用のDATテープを使うには MRSをOFFにしておきます
このドライブの設定についてのより詳しい情報は HP SureStore Tape Products および Hewlett-Packard Disk and Tape Technical Information をご覧ください.
注意: これらのドライブの品質管理は非常に幅がありま す. ある FreeBSDコアチームのメンバは このドライブを2つ返品しました.
報告者: Stefan Esser <se@FreeBSD.org>
このドライブのブートメッセージの識別子は HP HP35470A T503 type 1 removable SCSI 2 Sequential-Access density code 0x13, variable blocksです.
これは DDS-1テープドライブです. DDS-1 は最初の DAT テープフォーマットです.
90m テープを使った場合の標準容量は 2GBです.
データ転送レートは 183kB/sです.
ヒューレットパッカード社の SureStore 2000i テープドライブ, C35470A DDS フォーマット DATドライブ, C1534A DDS フォーマット DATドライブ, HP C1536A DDS フォーマット DATドライブと 同じ機構を使用しています.
HP C1534A DDSフォーマット DATドライブはグリーンと黄色(アンバー) の2つの表示ランプがあります. グリーンのランプは動作状 態を示し, ローディング中はゆっくり点滅, ローディングが終了すると点灯, read/write動作中は速く点滅します. 黄色のランプは警告灯で, クリーニング が必要であるかまたはテープが寿命に近くなるとゆっくり点滅, 致命的なエラー の場合は点灯します(工場での修理が必要かもしれません).
報告者:Gary Crutcher <gcrutchr@nightflight.com>
このドライブのブートメッセージの識別子は未確認です.
これはテープチェンジャ付の DDS-2テープドライブです. DDS-2 とはデータ容量を増や すためにハードウェア圧縮と狭いトラックを 採用したものです.
120mテープを使用した場合の標準容量は 24GB です. このドライブはハードウェアデータ圧縮機能があります.
データ転送レートは510kB/s (標準) です.
このドライブはヒューレットパッカード社の SureStore 12000e テープドライブに使われています.
このドライブはリアパネルに2つの選択スイッチがあります. ファンに近いスイッチは SCSI IDです. もうひとつは 7に設定しておきます.
内部に 4個のスイッチがあります. これらは 1 ON; 2 ON; 3 ON; 4 OFF に設定しておきましょう.
現在のカーネルドライバはボリュームの終りで 自動的にテープを 交換しません. ここに示す shellスクリプトでテープを交換できます.
#!/bin/sh
PATH="/sbin:/usr/sbin:/bin:/usr/bin"; export PATH
usage()
{
echo "Usage: dds_changer [123456ne] raw-device-name
echo "1..6 = Select cartridge"
echo "next cartridge"
echo "eject magazine"
exit 2
}
if [ $# -ne 2 ] ; then
usage
fi
cdb3=0
cdb4=0
cdb5=0
case $1 in
[123456])
cdb3=$1
cdb4=1
;;
n)
;;
e)
cdb5=0x80
;;
?)
usage
;;
esac
scsi -f $2 -s 100 -c "1b 0 0 $cdb3 $cdb4 $cdb5"このドライブのブートメッセージの識別子は HP HP35450A -A C620 type 1 removable SCSI 2 Sequential-Access density code 0x13 です.
これは DDS-1テープドライブです. DDS-1 は最初の DAT テープフォーマットです.
標準容量は 1.2GBです.
データ転送レートは 160kB/sです.
報告者: Mark Thompson <mark.a.thompson@pobox.com>
このドライブのブートメッセージの識別子は HP HP35470A 9 09 type 1 removable SCSI 2です.
これは DDS-1テープドライブです. DDS-1は最初の DAT テープフォーマットです.
90mテープを使用した時の標準容量は 2GBです.
データ転送レートは 183kB/sです.
これはヒューレットパッカード社の SureStore 2000i テープドライブ, C35470A DDSフォーマットDATドライブ, C1534A DDSフォーマットDATドライブ, HP C1536A DDS フォーマットDATドライブと同 じ機構が使われています.
注意: これらのドライブの品質管理には非常に大き な幅があります. ある FreeBSDコアチームのメンバは 5台のドライブを返品し ました. 9ヶ月以上もったものはありません.
報告者: David Dawes <dawes@rf900.physics.usyd.edu.au> (9 09)
このドライブのブートメッセージの識別子は HP HP35480A 1009 type 1 removable SCSI 2 Sequential-Access density code 0x13 です.
これは DDS-DCテープドライブです. DDS-DCはハードウェアデータ 圧縮のついたDDS-1です. DDS-1は最初のDATテープフォーマットです.
90mテープを使った場合の標準容量は 2GBです. 120mテープは使用 できません. このドライブはハードウェア圧縮機能があります. 適切なスイッチ設定に関しては, HP C1533A の節を参照してください.
データ転送レートは 183kB/sです.
このドライブはヒューレットパッカード社の SureStore 5000eU , 5000i テープドラ イブ, C35480A DDS フォーマット DAT ドライブと同じ機構を使っています.
このドライブは時々, テープの eject操作 (mt offline) を行っている時にハングアップすることがあります. テープをejectさせたり, ドライブを回復させるにはフロントパネルのボタンを 押してください.
注意: HP 35480-03110 では特有の問題がありました. 少なくとも2回, FreeBSD 2.1.0 で IBM Server 320に 2940W SCSIコントローラ をつけてこのドライブを使っている時にすべての SCSIディスクのパーティショ ンが失われたことがあります. この問題は解析も解決もできていません.
これらには少なくとも DDS-1のものと DDS-2のものの2つのモデルが あります. DDS-1のものは SDT-5000 3.02です. DDS-2のものは SONY SDT-5000 327M です. DDS-2バージョンには 1MBのキャッシュがあります. この キャッシュによりあらゆる状況で テープのデータの流れを途切れさせません.
このドライブのブートメッセージの識別子は SONY SDT-5000 3.02 type 1 removable SCSI 2 Sequential-Access density code 0x13です.
120mテープを使用した場合の標準容量は 4GBです. このドライブ はハードウェアデータ圧縮機能があります.
データ転送レートはドライブのモデルによります. SONY SDT-5000 327M でデータ圧縮を行った場合のレートは 630kB/s です. SONY SDT-5000 3.02では 225kB/sです.
Kenneth Merry <ken@ulc199.residence.gatech.edu> の報告によれば このドライブからデータを読むためには, ブロックサイズを 512バイトにしま す (mt blocksize 512).
SONY SDT-5000 327M の情報は Charles Henrich <henrich@msu.edu> による報告です.
報告者: Jean-Marc Zucconi <jmz@FreeBSD.org>
このドライブのブートメッセージの識別子は TANDBERG TDC 3600 =08: type 1 removable SCSI 2です.
このドライブはQIC テープドライブです.
標準容量は150/250MBです.
このドライブには奇妙な癖があることが知られていますが, SCSIテープドライバ (st(4)) には問題なく動くコードが含まれてい ます. 問題の修整とSCSI 2へのコンパチビリティを得るためにファームウェ アをある (具体的には不明の) バージョンより上にしてください.
データ転送レートは80kB/sです.
IBMと Emerald製品のユニットは動かないでしょう. 問題を解決するためにファームウェア EPROMを交換してください.
報告者: Michael Smith <msmith@FreeBSD.org>
これは Tandberg TDC 3600ドライ ブに非常によく似ています.
報告者: Jörg Wunsch <joerg@FreeBSD.org>
このドライブのブートメッセージの識別子は TANDBERG TDC 3800 =04Y Removable Sequential Access SCSI-2 device です.
これは QIC テープドライブです.
標準容量は 525MB です.
報告者: Julian Stacey <jhs@FreeBSD.org>
このドライブのブートメッセージの識別子は TANDBERG TDC 4222 =07 type 1 removable SCSI 2です.
これは QICテープドライブです.
標準容量は2.5GBです. このドライブは 60M (DC600A) 以上のすべての カートリッジを読むことができ, 150MB (DC6150) 以上のすべてのカートリッジを 読み書きできます. ハードウェア圧縮は 2.5GB カートリッジを使用した時の オプションとしてサポートされています.
このドライブには奇妙な癖がありますが, FreeBSD の 2.2-CURRENT以降の SCSIテープデバイスドライバ (st(4)) には対応が組み込まれています. それ以前のバージョンの FreeBSDではmtを用いてテープから1ブロッ ク読み, テープを巻戻してからバックアッププログラムを 実行してください. (mt fsr 1; mt rewind; dump ...).
データ転送レートは 600kB/s (データ圧縮時のベンダによる公称) で, start/stop モードでも 350kB/s にはなります. 容量の小さいカー トリッジを使った場合にはレートは下がります.
報告者: Jörg Wunsch <joerg@FreeBSD.org>
このドライブのブートメッセージの識別子は WANGTEK 5525ES SCSI REV7 3R1 type 1 removable SCSI 1 density code 0x11, 1024-byte blocksです.
これは QICテープドライブです.
標準容量は 525MBです.
データ転送レートは 180kB/sです.
60, 120, 150, 525MB のテープを読むことができます. 60MB (DC600カートリッジ) には書き込むことはできません. 120および150テー プに確実に上書きするには, 先にテープを消去 (mt erase) します. 120および 150のテープは 525MBのテープより幅の広いトラックを使用してい ます(テープ当たりのトラック数は少なくなります). トラックの幅の"外側"には上書きされませんので, テープが消去されない限り 両側に古いデータが残ったまま 新しいデータが置かれることになります.
このドライブの奇妙な癖は知られていて, SCSI テープドライバ (st(4)) に組み込まれています.
他のファームウェアのリビジョンで動くことが 確認されているも のは M75Dです.
報告者: Marc van Kempen <marc@bowtie.nl> REV73R1 Andrew Gordon <Andrew.Gordon@net-tel.co.uk> M75D
このドライブのブートメッセージの識別子は WANGTEK 6200-HS 4B18 type 1 removable SCSI 2 Sequential-Access density code 0x13です.
これは DDS-1テープドライブです.
90mテープを使用した場合の標準容量は 2GBです.
データ転送レートは 150kB/sです.
報告者: Tony Kimball <alk@Think.COM>
原作: David O'Brien <obrien@FreeBSD.org>. 23 November 1997.
Jordan 氏の選んだ組合せ でふれられているように FreeBSD プロジェクトでは一般的には IDE CDROM よりも SCSI CDROM の方が好まれています. しかし全ての SCSI CDROM ドライブが同じであるというわけではありません. いくつかの SCSI CDROM ドライブの品質は IDE CDROM ドライブよりも 低いものであると感じている人もいます. 東芝は信頼性が高いという評判が ありましたが, 12倍速の XM-5701A は, SCSI メーリングリストでは ( オーディオ CDROM の再生で) 何種類かのオーディオ再生ソフトウェアで ボリュームのコントロールができない, という不満のメールを大量に 見ることがありました.
SCSI CDROM のメーカー間の競争のもう一つの局面は, SCSI 規格に対する忠実度です. 多くの SCSI CDROM は ターゲットアドレス(ID)の マルチ LUN に応答します. 既知の規格違反デバイスにはティアックの6倍速ドライブ CD-56S 1.0D があります.