From owner-freebsd-users-jp@freebsd.org Tue Jul 12 01:44:49 2016 Return-Path: Delivered-To: freebsd-users-jp@mailman.ysv.freebsd.org Received: from mx1.freebsd.org (mx1.freebsd.org [IPv6:2001:1900:2254:206a::19:1]) by mailman.ysv.freebsd.org (Postfix) with ESMTP id BD222B83EF1 for ; Tue, 12 Jul 2016 01:44:49 +0000 (UTC) (envelope-from maruyama@ism.ac.jp) Received: from amogha.ism.ac.jp (amogha.ism.ac.jp [133.58.120.10]) by mx1.freebsd.org (Postfix) with ESMTP id 4C34B123F for ; Tue, 12 Jul 2016 01:44:48 +0000 (UTC) (envelope-from maruyama@ism.ac.jp) Received: from indra.ism.ac.jp (amogha.ism.ac.jp [133.58.120.10]) by amogha.ism.ac.jp (8.14.5/8.14.5) with ESMTP id u6C1ikAU078627; Tue, 12 Jul 2016 10:44:46 +0900 (JST) (envelope-from maruyama@ism.ac.jp) Received: (from maruyama@localhost) by indra.ism.ac.jp (8.15.2/8.15.2/Submit) id u6C1ikKt084810; Tue, 12 Jul 2016 10:44:46 +0900 (JST) (envelope-from maruyama@ism.ac.jp) X-Authentication-Warning: indra.ism.ac.jp: maruyama set sender to maruyama@ism.ac.jp using -f From: maruyama@ism.ac.jp (=?iso-2022-jp?B?GyRCNF07M0Q+PjsbKEI=?=) To: KIRIYAMA Kazuhiko Cc: freebsd-users-jp@freebsd.org In-Reply-To: <201607112059.u6BKxDYa089095@kx.openedu.org> (message from KIRIYAMA Kazuhiko on Tue, 12 Jul 2016 05:59:13 +0900) Organization: =?iso-2022-jp?B?GyRCRX03Vz90TX04JjVmPWobKEI=?= Reply-To: maruyama@ism.ac.jp Date: Tue, 12 Jul 2016 10:44:46 +0900 Message-ID: MIME-Version: 1.0 Content-Type: text/plain; charset=iso-2022-jp Subject: [FreeBSD-users-jp 95851] Re: =?iso-2022-jp?b?aW5zdGFsbGVyIFpGU1Jvb3QbJEIkRyRONS9GMEBfGyhC?= =?iso-2022-jp?b?GyRCRGobKEI=?= X-BeenThere: freebsd-users-jp@freebsd.org X-Mailman-Version: 2.1.22 Precedence: list List-Id: Discussion relevant to FreeBSD communities in Japan List-Unsubscribe: , List-Archive: List-Post: List-Help: List-Subscribe: , X-List-Received-Date: Tue, 12 Jul 2016 01:44:49 -0000 丸山です。 Tue, 12 Jul 2016 05:59:13 +0900 KIRIYAMA Kazuhiko writes: >> UFS or ZFS? >> UFSとZFSのパーフォーマンス上の優劣はなかなか判断しにくいのですが、 ZFS >> を使う理由は Boot Environmentが使えるからです。ただ、一個のdiskにzfsを2 > >ちょっと教えてください.Boot Environment って何ですか? zfsはファイルシステムの「世代管理」ができる仕組みを持っています。それを 利用して、ある時点のシステムのスナップショットを取っておいて、以後のシス テム変更があっても、起動し直せばスナップショットを取った時点の状態を再現 できる、というような仕組みです。 例えば、インストール直後の状態のスナップショットを取っておいて、その後色々 pkg add をやって一段落したらまたスナップショットを取って、さらに freebsd update をやったところでスナップショットを取って、というようにしておくと、 いつでもインストール直後の状態とか、pkg add をやった後の状態に戻してみる ことができます。万一 freebsd updateがバグっていて起動不能に陥るようなこ とがあっても、スナップショットを取ってあれば、前の状態に戻れるので安心で す。(とは言え、disk損傷による zfs そのものの破壊に対する備えにはなりませ ん。) PC-BSDではこの Boot Environment(BE) が標準でインストールされます。GUIに よるBE管理機能がついていますが、コマンドラインでの管理もできます。beadm というコマンドです。勿論 FreeBSDの package として実現されているので、 PC-BSDでなくての zfs create と beadm と grub-install を使えばできるでしょ う。元祖 FreeBSDのインストーラーが Boot Environmentにどう対応しているか は、私は知りませんが、インストール時の選択でできるのでしょう。それの解説 は別の方にお願いしたいと思います。 実は PC-BSDでは、パッケージのアップデートを GUIでやるとシステムが起動不 能になる、ということが頻繁に起こっています。従ってBE利用による自己防衛は 必須です。 ちょっと話が脱線しますが、PC-BSDでは「自動アップデートon」が出荷時設定に なってるので、インターネット接続がある状態でインストールをやって20〜30分 放っておくといきなりパッケージの自動アップデートが始まって、いきなり起動 不能に陥る、ということがあります。一度でもこれを経験すると「PC-BSDなど金 輪際使わない」という気分になること間違いないのですが、これがPC-BSDのほと んど唯一の、重大な欠点と言えると思います。インストール直後に自動アップデー トをoff に設定する、これさえ守ればPC-BSDは極めて快適に使えるデスクトップ 環境です。 -------- 丸山直昌@統計数理研究所