% ntpq -c 'rv 0 leap'
IERSにおいて発表されています。
閏秒の一般的な動作に関してはRFC 7164で解説されています。time2posix(3)に関しても参照してください。
閏秒は UTC (協定世界時)での真夜中に世界中で同時に挿入されます。日本では午前の半ば、太平洋地域では日中、米国では午後の遅いタイミング、欧州は夜です。
FreeBSDでは適切で安定した NTP サービスが提供されていれば先ほど説明したように閏秒のタイミングで設計通りに処理が行われることになると思います。
しかしながら、実際のところカーネルに対して閏秒について尋ねてくるアプリケーションは存在しないことに注意してください。我々の経験からしますと、想定されているように、閏秒の処理は閏秒のタイミングで1秒を1度繰り返すというもので、これはほとんどのアプリケーションプログラマにとっては想定していないものだと思います。
FreeBSDと同じ方法で閏秒を処理しているしていないに関わらずほかのオペレーティングシステムやほかのコンピュータと、適切で安定した NTP サービスを使用していないシステムは閏秒に関してはまったく関知してくれません。
コンピュータが閏秒が原因でクラッシュするという話は聞いたことがありませんが、経験からしますとパブリックに利用されている NTP サーバの一部は不適切に閏秒を処理して報告をおこなっています。
閏秒が原因でなにか問題が発生しないことを確認するようにしてください。
閏秒が使われるかどうかをテストする方法があります。NTP の特性から、テストは閏秒が発生する24時間前から行います。いくつかの有名な時刻の参照ソースは閏秒発生の1時間前にアナウンスを行います。NTP デーモンに次のクエリを発行します:
% ntpq -c 'rv 0 leap'
leap_add_sec
インディケータを含んだ出力は閏秒を適切にサポートしていることを意味しています。閏秒が発生するよりも24時間前、または閏秒が発生した後にはleap_none
が表示されます。
実際のところ、閏秒がFreeBSDで問題になることはありません。この要約がどのように閏秒の処理で何が行われるのか、どうやって閏秒の処理を問題なく済ませればよいのかという考えを明確にする手助けになればと思います。