MythTV は、広く使われているオープンソースの Personal Video Recorder (PVR) アプリケーションです。 この節では、FreeBSD に MythTV をインストールし、 設定する方法について説明します。 MythTV の使用法に関するより詳細な情報については、mythtv.org/wiki をご覧ください。
MythTV は、フロントエンドおよびバックエンドを必要とします。 これらは、同じシステム上でも、 異なるコンピュータ上でも動かすことが可能です。
フロントエンドについては、 multimedia/mythtv-frontend package または port から FreeBSD にインストールできます。 5章X Window System で説明されているように、 Xorg をインストールして設定する必要もあります。 このシステムは X-Video Motion Compensation (XvMC) に対応し、 オプションとして、Linux Infrared Remote Control (LIRC)-互換のリモートに対応したビデオカードを持っていることが理想的です。
FreeBSD にバックエンドとフロントエンドの両方をインストールするには、 multimedia/mythtv package または port を使ってください。 MySQL™ データベースサーバも必要となりますが、 自動的に依存でインストールされます。オプションで、 チューナカードと録音したデータを保存するためのストレージが必要です。
MythTV は、 エンコーダやチューナなどのビデオ入力デバイスへのアクセスに Video for Linux (V4L) を用います。 FreeBSD では、USB DVB-S/C/T カードにおいて最もよく動作します。 なぜならば、このカードは、 V4L ユーザランドアプリケーションを提供する multimedia/webcamd package または port により良くサポートされているためです。 webcamd により対応している Digital Video Broadcasting (DVB) カードは、MythTV で動作するはずです。 動作することが知られているカードの一覧が wiki.freebsd.org/WebcamCompat にあります。 Hauppauge カードのドライバもまた、 multimedia/pvr250 および multimedia/pvrxxx port として利用可能ですが、 標準的ではないドライバのインタフェースを提供しており、 0.23 より後の MythTV では動作しません。 ライセンスの制限により、package は利用できません。 そのため、これらの ports はコンパイルをしなければなりません。
wiki.freebsd.org/HTPC ページは、DVB ドライバのすべての一覧を提供しています。
バイナリ package を使って MythTV をインストールしてください。
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pkg install mythtv
あるいは、Ports Collection からインストールするには、 以下のように実行してください。
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cd /usr/ports/multimedia/mythtv
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make install
インストールが終わったら、 MythTV データベースを設定してください。
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mysql -uroot -p < /usr/local/share/mythtv/database/mc.sql
その後、バックエンドを設定してください。
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mythtv-setup
最後にバックエンドを起動してください。
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sysrc mythbackend_enable=yes
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service mythbackend start
本文書、および他の文書は https://download.freebsd.org/ftp/doc/ からダウンロードできます。
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