FreeBSD 上で利用可能なアプリケーションのリストは常に増えています。 インストールするソフトウェアを探す方法はたくさん用意されています。
FreeBSD ウェブサイトは、 利用可能なすべてのアプリケーションの最新の一覧を、検索できる形で https://www.FreeBSD.org/ja/ports/ において公開しています。 ports はアプリケーションの名前や、ソフトウェアのカテゴリで検索出来ます。
Dan Langille は、包括的な検索ユーティリティや Ports Collection にあるアプリケーションの変更点を追跡する FreshPorts.org を公開しています。 登録したユーザは、監視している ports がアップデートされた時に、 そのことを自動的にメールで知らせてくれるような、 カスタマイズ可能な監視リストを使うことができます。
アプリケーションを見つけることが難しい場合には、SourceForge.net または GitHub.com のようなサイトで探してみてください。 その後、そのアプリケーションが ports で利用可能かどうかを FreeBSD サイト で調べて下さい。
バイナリ package リポジトリでアプリケーションを探すには、 以下のように実行してください。
#
pkg search
git-subversion-subversion
1.9.2
java-subversion-1.8.8_2
p5-subversion-1.8.8_2
py27-hgsubversion-1.6
py27-subversion-1.8.8_2
ruby-subversion-1.8.8_2
subversion-1.8.8_2
subversion-book-4515
subversion-static-1.8.8_2
subversion16-1.6.23_4
subversion17-1.7.16_2
package 名にはバージョン番号が含まれます。
また、python ベースの ports では、
共に構築された python のバージョン番号も含まれます。
ports によっては、複数のバージョンを利用できるものがあります。
subversion では、
複数のバージョンを利用できますが、
異なるコンパイルオプションで構築されたものも利用できます。
インストールする package を指定する際には、
アプリケーションに、port ツリーのパスである、
port のオリジンを指定すると良いでしょう。
pkg search
に -o
オプションを付けて、実行してください。
各 package のオリジンの一覧が表示されます。
#
pkg search -o
devel/git-subversion java/java-subversion devel/p5-subversion devel/py-hgsubversion devel/py-subversion devel/ruby-subversion devel/subversion16 devel/subversion17 devel/subversion devel/subversion-book devel/subversion-staticsubversion
pkg search
は、
リポジトリデータベースの説明やその他のフィールドにおいて、
シェルグロブ、正規表現、完全一致にも対応しています。
詳細については、ports-mgmt/pkg または
ports-mgmt/pkg-devel のインストール後、
pkg-search(8) をご覧ください。
Ports Collection がすでにインストールされていれば、
ports ツリーのローカルバージョンを調べることができます。
port がどのカテゴリに分類されているのかを知りたければ、
whereis(1) コマンドで調べることができます。
whereis
と入力してください。ファイル
ファイル
の部分にはインストールを考えているプログラム名を入れます。
#
whereis lsof
lsof: /usr/ports/sysutils/lsof
さらに、以下の例のように echo(1) を使って調べることもできます。
#
echo /usr/ports/*/*lsof*
/usr/ports/sysutils/lsof
この方法では /usr/ports/distfiles
以下にダウンロードされたファイル名にもマッチします。
また、Ports Collection に備わっている検索機能を利用して
port を検索する方法もあります。
この検索機能を利用するには、
cd コマンドを用いて
/usr/ports
ディレクトリに移動し、make search
name=プログラム名
と入力してください。
プログラム名
の部分には検索したいソフトウェアの名前を入れてください。
たとえば、lsof
を探すには次のようにします。
#
cd /usr/ports
#
make search name=lsof
Port: lsof-4.88.d,8 Path: /usr/ports/sysutils/lsof Info: Lists information about open files (similar to fstat(1)) Maint: ler@lerctr.org Index: sysutils B-deps: R-deps:
Ports Collection に用意されている検索のメカニズムでは、
インデックスファイルを利用して検索を行います。
もし INDEX
が必要であるというメッセージが表示されたら、
make fetchindex
を実行して、
最新のインデックスファイルをダウンロードしてください。
INDEX
が用意されれば、
make search
で検索を実行できるでしょう。
「Path:」 という行は、 port がどこにあるかを示しています。
より絞られた情報を得るには、
quicksearch
と呼ばれる機能を使ってください。
#
cd /usr/ports
#
make quicksearch name=lsof
Port: lsof-4.88.d,8 Path: /usr/ports/sysutils/lsof Info: Lists information about open files (similar to fstat(1))
もっと詳しく検索するには、
make search
key=
または
string
make quicksearch
key=
と入力してください。
string
string
の部分には検索したいテキストを入れます。
プログラムの名前がわからない場合でも、
ある目的に関連した ports の検索に利用できるよう、
テキストの部分には、コメント、
説明文および依存情報を入れることができます。
search
および quicksearch
を使う場合には、
検索文字列中の大文字と小文字を区別せずに検索が行われるので、
「LSOF」 を検索した結果は、
「lsof」 と同じ検索結果になります。
本文書、および他の文書は https://download.freebsd.org/ftp/doc/ からダウンロードできます。
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